S&Dセレクション

〈2026.9.14〉ハイブリッドUVインクジェットプリンター「UJ330H-160」

ベルト搬送システムで多彩な素材に対応、
リジッド(ボード)印刷も効率化する新機能。

(株)ミマキエンジニアリング(以下、ミマキ)のハイブリッドUVインクジェットプリンター「UJ330H-160」は、ロール材とボード材の両方に対応し、多彩なメディアへの出力を可能にする新製品だ。ベルト搬送システムによる安定搬送に加え、複数枚同時印刷や治具配置印刷など、ボード印刷の効率化に役立つ機能も備える。今回は、同製品の特長とワークフローを紹介する。



高画質と高付加価値を
両立する基本性能

 

 「UJ330H-160」は、ロール材とボード材への出力を1台で行えるハイブリッドタイプのUVインクジェットプリンター。ロールとボード出力を切り替えながら使用できるため、用途ごとに設備を使い分ける必要がなく、限られた設置スペースや人員でも、多様なグラフィック制作に対応できる。
 印刷品質では、均一なベタから精細なグラデーションまで表現できるほか、実用14.0㎡/h※1の生産性を実現。ホワイトインクやクリアインク、最大5層までの多層印刷にも対応し、高付加価値な印刷表現を可能にする。
 また、従来比約30%の臭気低減を実現したUVインクを採用し、SVHC※2及びCMR※3※4フリーにも対応している。

※1  CMYK+白+クリアまたはCMYK LcLm+白インクセット使用時。
※2  人の健康や環境に極めて高い懸念があるとされる化学物質(Substances of Very High Concern)。
※3  がん原性物質(Carcinogenic)、変異原性物質(Mutagenic)、生殖毒性物質(Reprotoxic)の要因物質。
※4  2026年3月現在、EU-CLP規則において、インクとしてCMRカテゴリーに分類されないことを示す。



素材を選ばない
独自のベルト搬送方式

 

 高画質・高生産性に加えて注目したいのが、ミマキ独自のベルト搬送システムだ。
 従来のグリット搬送方式では、メディアをローラーで挟み込んで搬送するため、素材によってはしわや浮きが発生したり、ピンチローラーの痕が残ったりする場合があった。また、メディア同士の貼りつきが強いメディアでは、安定した搬送が難しいケースもある。
 これに対し、このベルト搬送システムは、メディアをベルト全面で吸着しながら搬送するため、電飾看板用のポリエステル生地など、しわが発生しやすい柔軟なメディアや、凹凸面追従型フロアメディアなど反りや浮きが生じやすい硬めの素材でも安定した搬送を実現する。
 さらに、PET素材のベルトを使用しているため、磁気の影響はなく、磁気素材のメディアにも対応できる。印刷可能なメディアの厚みは最大50.8mm。厚手のゴムクッションやビニールシートなどにも直接出力できる。

▲ PET素材のベルトなので、マグネットシートなどの磁気素材のメディアにも対応できる。



複数枚同時印刷で
量産作業を効率化

 

 「UJ330H-160」には、ボード印刷の生産性を向上させる複数枚同時印刷機能が搭載されている。A4サイズのボードであれば、最大7枚を同時にセットして印刷できる。
 印刷時は、メディアをセットし、枚数を指定する。「RasterLink 7」の「リジット配置印刷機能」を使用することで簡単に印刷データを配置でき、完成品サイズのボードを使用すれば、効率的な出力が可能になる。
 さらに、本体の「Work Change機能」をオンにし、「RasterLink 7」で連続回数を設定すれば、連続印刷にも対応する。1回目の印刷が完了した後は、次のメディアをセットしてプリンターを操作するだけですぐに印刷が開始されるため、ボード印刷の量産工程における作業負担を軽減できる。


▲ 「UJ330H-160」は複数枚同時印刷にも対応。A4サイズのボードであれば、最大7枚を同時に印刷できる。



▲ 「UJ330H-160」を使った作例(イメージ)。

 

 

治具配置印刷で
位置合わせを効率化

 

 「UJ330H-160」はさらに、RIPソフトウェア「RasterLink 7」内の治具配置印刷機能を使って、治具を使用したボード印刷のワークフローも効率化できる。
 まず、「RasterLink 7」上で治具データを作成し、そのデータを印刷して枠線をくりぬき、治具を製作する。完成した治具にボードをセットし、作成した治具データをそのまま使うことで、印刷位置を正確に合わせられる。シンプルなワークフローで作業負担を軽減するとともに、印刷位置のずれを抑え、フチのない印刷も容易に行える。
 ハイブリッド機ならではのメディア対応力と、ボード印刷の生産性向上及び高精度な出力を実現する「UJ330H-160」は、多様なグラフィック制作に対応する一台となっている。


【問い合わせ】
(株)ミマキエンジニアリング
Tel.03-5420-8680
https://japan.mimaki.com

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