S&Dセレクション

〈2026.7.14〉Absen「A25シリーズ」

消費電力に優れた屋外常設LEDで
高める国内競争力。

Absen Japan(株)は、大型看板に最適な屋外常設向けLEDディスプレイ「A25シリーズ」を販売している。これまで多数の導入実績を重ねるなか、2026年に入り新たに都内2ヵ所への導入があり、高い評価を得ている。同社の成り立ちから事業内容、A25シリーズの特長、今後の展望までを副社長の高須誠一氏に訊いた。

▲ 屋外常設向けLEDディスプレイ「A25シリーズ」。回路設計の工夫やAbsenの新技術を用いることで、「1日1㎡あたり1kWh未満」という超低消費電力を実現している。ピッチは4.44、6.66、8、10mmの4タイプをラインアップ。また、交換作業も容易で、モジュール単位で10秒着脱が可能だ。前面/背面のどちらからもアクセスでき、既存構造を維持したまま部品を更新できる。


 

ディスプレイの販売だけでなく、
修理も日本国内で完結

 

 中国・深圳に本社を持つAbsen社は、2001年に設立され、世界各国のLEDディスプレイ製造・販売を担っている。 日本においては当初、代理店などを通じた販売を続けていたが、需要の拡大を見据えて2015年に日本法人を設立。現在はコンサートや展示会などのイベントに向けた仮設向けLEDと、常設向けLEDディスプレイの双方に対応する。高須氏は自社の特徴について『日本法人を構えるタイミングで、修理サービスを日本国内で完結できる体制を整えました。中国での修理にしか対応しないメーカーが多いなか、国内修理による迅速な対応ができるのが強みです。当社は国内在住のエンジニアによる設置サポートや現地でのメンテナンスも、円滑に対応できるよう準備しています』と説明。使用中のトラブルにもスピーディに対応できる点が、顧客にも評価されているという。

 現在、同社ではSMDタイプとCOBタイプのLEDディスプレイの双方のラインアップを持っている。近年の傾向として高須氏は『大画面需要と軽量化』を挙げる。とりわけ日本では、設営にかけられる時間が短い傾向にあり、諸外国に比べて軽量なモデルが好まれやすいという。 また、高精細な表現を求める顧客も多く、同社では1mmピッチを切るCOBタイプも取り揃えた。いずれの製品も中国・慶州にある自社工場で製造し、安定した品質を保証している。



消費電力を抑えた
屋外常設ディスプレイ「A25シリーズ」

 

 その中で、Absen Japanが今年より力を入れて拡販を目指すのが、屋外常設向けLEDディスプレイのA25シリーズである。ピッチ数の異なる4タイプ(4.44、6.66、8、10mm)のモデルを用意し、納入先の環境に合わせながら100㎡を超える大画面にも対応する。

 同シリーズについて高須氏は『何よりもの特長は、消費電力。回路設計の工夫や自社の新しい技術を用いることで、自社の従来製品と比較しても大いに電力消費を抑えられました』と語り、仮に300㎡の「A0625」を5年間稼働させた場合、LEDビジョンの電気代は従来製品の半分以下に抑えられるという。

 この省エネ性能については、導入する企業にとっても特に評判が高いそうだ。高須氏は『A25シリーズは、最大7,500nit(cd/㎡)までの輝度が出せるが、実際はそこまでの明るさを必要としないことも多い。輝度を落とすことで消費をさらに抑えて稼働させられることは、導入先にとって大きなメリット』だと付け加えた。




▲ A25シリーズを使用した「DIGITAL BILLBOARD+OMOTESANDO」。サイズはH12.8m×W9.6m(122.8㎡)で、ピクセルピッチが6mm。



省エネやリサイクル性を評価された導入事例

 

 このA25シリーズは、早くも実用段階を迎えている。今年、東京都港区に(株)メディアデプトが設置したOOHは「DIGITAL BILLBOARD+OMOTESANDO」と名付けられ、表参道交差点近くの視認性の高い場所に取り付けられた。サイズは縦12.8m、横9.6m(122.8㎡)で、6mmピッチの「A0625」が採用されている。

 屋外かつ高層への設置となるが、品質保証の点で高須氏は揺るがない自信を示す。『基本保証5年、追加保証オプションで最大5年、計10年間の保証が叶う点は、なかなか他社には真似できない』との優位性に触れると、その背景として『先ほど触れた自社工場という安定した製造環境はもちろん、そこでの厳しい耐久テストをクリアしている点があります』と説明した。なお、氷点下などさらに厳しい環境下への設置には部品を変えて出荷するなど、細かなカスタマイズができる点も、内製環境を持つ利点だ。

 加えて顧客からの評価が高いと話すのが、筐体とモジュールケースに全てアルミを用いている点である。同氏は『アルミは錆びないし放熱性にも優れる素材ですが、何よりプラスチック製と異なりリサイクルできる点が時代に合っています』と話し、『屋外広告業界でも環境に配慮した製品が以前に増して求められています』と補足した。先の事例でも、こうした省エネやリサイクル性に優れ、環境負荷が少ない点が評価されたという。

 同氏は『今回の事例をはじめ、国内での評価は高まってきましたが、屋外向けの案件についてはまだ伸びしろがある』という。『WOO(World Out of Home Organization(世界屋外広告機構))への後援も足掛かりに、日本国内で業界との接点も増やせれば』と展望を語った。



【問い合わせ】
Absen Japan(株)
東京都江東区木場1-4-12
Daiwaプレイス木場1階
Tel.03-6666-6283
E-mail:Japan@absen.com
https://www.absen.jp/

 

 

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