S&Dセレクション

〈2021.6.21〉アクションスポーツアートフェス2021 in 笠間 スケートボード& BMXナイトライヴショー

プロジェクションされた映像がリアルタイムで変化していく。

 

 

アクションスポーツ×光・音

 茨城県笠間市の笠間芸術の森公園 あそびの杜に2020年4月3日、(株)ムラサキスポーツが手がけるスケートパーク&ショップ「ムラサキパークかさま」がオープン。この「ムラサキパークかさま」のオープン前のこけら落としイベントとして、「アクションスポーツアートフェス2021 in笠間 スケートボード& BMX ナイトライヴショー(以下、ナイトライヴショー)」が同年3月20日に開催された。
 当初は21日にも開催の予定だったが悪天候のため中止となり、結果的に1日限りのイベントとなった。当日はプロジェクションマッピング(以下、マッピング)イベントを含むナイトイベントが行われ、(株)シムディレクトと(株)タケナカのシンユニティグループが映像演出などを担当。アクションスポーツと光・音を融合した、これまでにないアートとエンターテインメントを体感するナイトショーとして実施された。


「アクションスポーツアートフェス2021 in 笠間 スケートボード& BMX ナイトライヴショー」

 

 

パフォーマーの動きに合わせて映像や照明が演出される

 ナイトライヴショーでは、日本を代表するスケートボーダーとBMXのパフォーマーたちが、最先端のトラッキングセンサー「BLACK TRAX」を装着。パフォーマーが滑走する動きに合わせて、映像や照明が演出されるリアルタイムトラッキングを導入した。
 また、今夏に予定される東京2020の開閉会式などでも使用が見込まれている、明るさ50,000lmの超高輝度DLPプロジェクター「PT-RQ50KJ」(パナソニック社製)を 3台使用し、マッピング映像の投影などを行った。幅約36,000mm × 奥行約21,000mmのステージで大型映像演出が展開、大勢のファンが一夜限りのナイトショーを楽しんだ。
 映像演出の責任者であるタケナカ 制作部の大内清樹氏は『スケートボードやBMXのパフォーマーにセンサーを取り付け、リアルタイムで、プロジェクションされた映像が変化していくような演出にしました』と話す。

 3月20日には東北地方で大きな地震があり、笠間市でも震度4を記録した。本番直前だったため、プロジェクターなどの微調整も必要になったという。大内氏は『パフォーマーからは、プロジェクターなどの映像が演技にかぶるので普段とは勝手が違うという意見もあり、十分にパフォーマーの安全対策に気を配って映像演出することを心がけました』と語る。
 今回のイベントのプロデューサーをつとめたシムディレクト 営業制作部の濱田汐音氏は『パフォーマーにあわせて、リアルタイムで映像や照明が変化していくので、その場で一緒にコンテンツをつくっているような一体感がありました。今回使用したBLACK TRAXは小型のものでパフォーマーの負荷も少なく、スポーツとの相性も良いので、アートとスポーツを掛け合わせた演出を今後もできればと思っています。BLACK TRAXを取り付けた小物などを一般のお客様にお持ちいただくことで、参加型のアトラクションにすることもできると思います。これから、よりイマーシブ感の高い演出が手掛けられるのではと感じています』と話していた。


【問い合わせ】
(株)シムディレクト
東京都千代田区六番町1-9 シンユニティ東京ラボ
Tel.03-5628-2896 Fax.03-6256-8186
http://www.symdirect.co.jp



 

 

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