アイディア次第で表現の幅が広がる、
不可能を可能にするプリンター。
2023年6月に、ワールドワイドでの累計納入台数が1,000台を突破したswissQprint社の「Nyala」シリーズ。同プリンターは、ハイスピードでありながら高品質な印刷もあわせて実現するのが売りだが、それだけに留まらない「Nyala」の魅力を、(株)テイクコーポレーションの代表取締役である竹内 弘氏に伺った。
▲ テイクコーポレーションで稼働するフラットベッドUVインクジェットプリンター「Nyala 3」。CMYKとライトシアン、ライトマゼンタ、そしてホワイト、バーニッシュの合計8色を搭載している。
インパクトある特殊印刷で
自社の強みをアピール
———「Nyala 3」の導入の経緯を教えてください。
「Nyala 3」を導入したのは、2020年2月頃だったと思います。ちょうど新型コロナウイルスが流行り始めたときでした。
導入した理由は2つあって、1つは、当社にとってダイレクトプリントが魅力的だったからです。
「Nyala 3」を導入する前は、クリアフィルムに印刷をし、それをアクリル板に水貼りする仕事が多く、この作業に時間も手間もかかっていたんです。ダイレクトプリントがきれば、作業効率が良くなると思いました。
もう1つは、ほかの印刷会社と差別化を図るためです。「Nyala 3」はさまざまなことができるので、お客様に向けて、キャッチーなアピールができると思ったんです。
———新型コロナウイルスの流行と同時期の導入となってしまった、とのことですが、すぐに活用できたのですか?
結局、新型コロナウイルスの影響で、仕事も止まりましたが、そのあいだに「Nyala 3」を使ってサンプルづくりを行っていました。そのおかげで、「Nyala 3」の機能や特長などをしっかり把握することができました。
———実際に使ってみてどうでしたか?
ダイレクトプリントの素晴らしさを改めて実感しました。貼る作業が省けたことにより、その時間をほかの作業にあてられますから、コスト削減にもなるし、スピードアップにも繋がります。生産性は確実に上がりましたね。
そして、やはり厚盛りやバーニッシュ(クリア)インクを使用しての「3D効果」プリントなど特殊印刷ができるので、お客様の反応もすごく良いです。
———「Nyala 3」を導入して、それまでと変わったことはありますか?
不可能が可能になった、と思うことがたくさんあります。まず厚盛り印刷ができることで、表現の幅が大幅に広がりました。これまで、“積層”と言う概念が私たちにはあまりなかったのですが、厚盛りができるようになったおかげで、可能性が広がりました。
それと当社ではこれまでA2サイズまでしか印刷ができなかったのですが、それ以上のサイズにも印刷できるようになりましたし、厚みのあるものにも印刷できるようになりました。
———厚盛り印刷の需要は多いですか?
単価が上がってしまうためか、そこまで多くはないのですが、需要はあります。厚盛り印刷は見た目のインパクトがあるので、そういったものを希望されるお客様には大変喜んでいただけています。
ただ、今は厚盛り印刷よりもアクリルに印刷したり、段ボール什器への印刷を希望されるお客様の方が多いですね。
———「Nyala 3」に対し、改善してほしいことはありますか?
あまりないですね。とても満足してます。「Nyala 3」で改善してほしいな、と思っていたところが、「Nyala 4」では改善しているそうで、swissQprintさんはすごく良い製品づくりをしているんだなと思いました。
強いて言うなら、搭載できるインクチャネルの数が増えたらいいなと思います。今、当社はCMYKの4色とライトシアン、ライトマゼンタ、そしてホワイト、バーニッシュを入れています。残りのチャネルは1つ(※)なので、例えばネオンインク2色を入れようとすると、ホワイトかバーニッシュのどちらかを諦めないといけない。この2つを保持したまま、ネオンインクなども使えたらさらに良いですね。
(※)インクはCMYK、Lc、Lm、Lk、W、V、Or、Neonイエロー、Neonピンク、プライマーの13種から最大9種まで選択できる。
印刷は平面だけではない、
積層で立体的な装飾作り
———「Nyala 3」を使った事例を教えてください。
話せる範囲になってしまいますが、アクリルにクリアインクを載せて、水面をイメージした装飾を製作しました。それをいくつか作って、ショーウィンドウの中に吊るして見せました。照明を当てるとインク分の陰影が後ろの壁に出て、とてもきれいな装飾になりました。
あとは、店舗に置く段ボール什器ですね。化粧品やジュエリー、時計などの仕事をたくさん手掛けています。
———「Nyala 3」を使って今後やっていきたいことはありますか?
もちろんあります。ただ、詳しいことは企業秘密です。「Nyala 3」はいろいろなことができるので、アイディアがあれば、さまざまなものが作れます。それゆえに、あまりネタバラシはしたくないんです。
ひとつ言えるとすれば、今までアクリルではできなかったことを厚盛りで表現してみようと思っています。
———では今後、増やしていきたい仕事はありますか?
当社は小物づくりも得意なので、最近でいうと、アクリルスタンドなどが流行っていますよね。そういった販促物関連の仕事をもっと増やせていけたらなと思っています。
【問い合わせ】
(株)テイクコーポレーション
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横浜市港北区新横浜3-2-6 VORT新横浜1F
Tel.045-624-9991 Fax.045-624-9860
https://www.swissqprint.com