三菱地所(株)は、東京都港区北青山二丁目において開発を進めてきた「the ARGYLE aoyama(ジ アーガイル アオヤマ)」を2020年6月19日に竣工した。
オフィスフロアは竣工時点で満室稼働。1~2階の商業ゾーンは、2020年7月1日(水)よりバラエティ豊かな飲食・物販店舗が順次オープン予定であり、東京初出店となる(株)Plan・Do・See運営の「THE AOYAMA GRAND HOTEL(ジ アオヤマ グランド ホテル)」は2020年8月に開業予定。
【外装デザインについて】
・現代的でありながら周辺環境とも調和した、ガラスファサードと縦フィンによる動きのあるデザインとした。
・青山エリアがファッションの中心地ということもあり、縦と横の要素を織り込み、模様を紡ぎだすチェック柄やアーガイル柄などをイメージしてファサードに浮かび上がらせることで、ファッションの街“青山”の魅力を表現した。また、低層部のデザインを切り替え、緑豊かで開放的な空間を演出することで、圧迫感を抑えるとともに、周囲の街並みや景観との調和を図っている。
1.物件の特徴について
【オフィス機能】◆先進的な働き方を実現する高機能オフィス
・青山通りに面した視認性の高さに加え、東京メトロ銀座線「外苑前」駅、東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅、東京メトロ銀座線・半蔵門線「青山一丁目」駅の3路線3駅へのアクセスが可能で、交通利便性の高い立地が特徴。
・高い交通利便性に加え、「青山ベルコモンズ」跡地という土地の歴史性や新たな文化・情報拠点としての可能性が評価され、竣工時点で満室稼働。
・基準階フロアは様々なニーズに対応できる約250坪の空間となっている。
▲ オフィス基準階(13階)
【ホテル機能】
◆Plan・Do・Seeのホテルが東京初出店、「THE AOYAMA GRAND HOTEL」が8月開業予定
・オリエンタルホテル神戸(神戸市)、ウィズ ザ スタイル 福岡(福岡市)、ザ・ルイガンズ.(福岡市)など、その地域の特性を活かしたホテル運営で定評のあるPlan・Do・Seeが東京で初出店となる 「THE AOYAMA GRAND HOTEL」を2020年8月に開業予定。
◆4・19・20階:ホテル運営の多彩なダイニング5店舗
・世界中からホテルに訪れる方々をおもてなしするため、様々なジャンルのダイニングを用意。クラシックでシンプルなイタリアンや鮨の名店や素材にこだわった日本料理、カジュアルダイニング、
街を一望できるルーフトップバー等、様々なシーンに合わせてご利用いただけるダイニング5店舗の
サービス提供を、2020年8月のホテル開業以降順次開始します。
【商業機能】
◆1~2階:商業ゾーン
・1~2階の商業ゾーンには、バラエティ豊かな飲食店舗・物販店舗を配置。
【防災・地域貢献機能等】
◆防災機能・環境配慮等
・ BCP 対策に配慮し、非常用発電機設備による電力供給(約48時間)及び防災備蓄倉庫を設置している。
・北西側広場では、緑豊かな広場空間を整備するとともに、災害時には温かい食事等が提供できるかまどベンチを設置。
・屋上に太陽光パネルを設置し、建物内に電気を供給する。
◆地域貢献機能:東京都総合設計制度を活用
・青山エリアにおける新たなランドマークとすべく、東京都総合設計制度を活用した。
これにより、容積率制限の緩和(約675%→約850%)を受けて効率的な空間利用(下段にて詳述)が可能となったほか、空地を敷地面積の約30%確保することで、歩行者空間のゆとり確保や、広場状空地の配置により地域貢献に寄与する。
◆回遊機能:施設全体が交流・溜まりの空間となることを企図した施設構成
・1~2階の商業、3階のイベントスペース、4階のホテルラウンジ、5~15階のワークプレイス、最上階のルーフトップバーなど、縦積みの複合用途として施設構成を行うことで、人が自然と集まるような仕掛けを取り入れ、施設全体が交流・溜まりの空間となることを企図した。
入居テナントや来街者・ホテル宿泊者といった利用者だけでなく、エリアワーカーや生活者をも巻き込み、建物という箱を超えたバリューチェーンを創出して相互にシナジーを生むことで、エリアにおけるコミュニティや情報のハブ拠点となることを目指すという。
・3階のホテルが運営するイベントスペース「AOYAMA GRAND HALL」には、ホール(約220㎡、天井高約4.5m)、ホワイエ(約90㎡、天井高約4.5m)、テラス(約60㎡)があり、約300名規模のイベント開催が可能。片面窓の開放的なフロアと、充実した設備を備える多目的スペースとして、青山の新たな発信拠点を提供する。
新作発表会や展示会などの会場としても活用できる。
◆情報発信機能:大型デジタルサイネージによる、地域に根差した情報の発信
・「the ARGYLE aoyama」では、情報発信機能として、南青山三丁目交差点側に縦約5m×横約10mの大型デジタルサイネージを設置し、交差点(=cross-point)に位置することから名称は「the ARGYLE aoyama cross-point(クロスポイント)」とした。
歩行者から視認性の高い目線位置のLEDビジョンとなっており、街を行き交う人々に向けて、入居テナントの宣伝広告のほか情報のハブ拠点として地域に根差した様々な情報発信を行っていくという。
2.計画概要
■ 建物名称■ 所在地
■ アクセス
■ 敷地面積
■ 建築面積
■ 主要用途
■ 階数
■ 建築主
■ 開発業務受託者
■ 施工者
■ 着工
■ 竣工