ニュースリリース

〈2017.7.10〉リアルタイムトラッキング&プロジェクションマッピング「EXISDANCE」公開!

 (株)ピクスはパナソニック(株)の最新技術であるリアルタイムトラッキングを基盤にした、3Dプロジェクションマッピングシステムを開発。同システムを用いたライブエンターテイメントショー「EXISDANCE」を米国フロリダ州・オーランドにて6月14日(水)から16日(金)まで開催されていた最先端の技術を披露する北米最大規模のAV機器展、InfoComm2017にて発表した。
 「EXISDANCE」は空手と日本のテクノロジー&カルチャーを象徴するような身体の動きをミックスさせたダンスに、映像が高速追従し、その世界観を拡張演出するという次世代のライブショーだ。

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 このプロジェクトはプロジェクターの開発を手掛けるパナソニックと映像制作とそれにまつわる様々なソリューションを提案するピクスとの共同開発によって実現した。第一弾となる高速追従マッピングデモコンテンツ”Animated Cloth”(※)は2016年のCESにて発表され、現地にて大きな反響があったほか、国内でもグッドデザイン賞を受賞するなど、高く評価された。
※「Animated Cloth」動画リンク https://vimeo.com/154814559 
 
 この技術をバージョンアップさせたものが、今回の「EXISDANCE」に採用されている。通常のプロジェクターが1秒間に30〜60枚を描画するのに比べ、本システムはそれをはるかに超える毎秒1920枚を描画することができる(トラッキングのためのセンシングは960 fps)。画質に関しても明るさ10,000lm、フルHD (1920×1080 pixcel)の高解像度を実現。2Dでの高速追従に加え、回転、傾きにも対応できるシステムに進化し、より立体的な表現が可能となった。

 本作では最新のテクノロジーを用いつつも、日本の文化を感じさせるような、伝統と革新の融合がテーマとなっている。ショーの全体演出を務めたのはグローバルな映像制作、演出を得意とする安藤隼人氏(P.I.C.S.management)。ダンサーにはミッシー・エリオット、ファレル・ウィリアムスのバックダンサーを務めるなど世界的に活躍するKikkyさんを起用。自身の原点である空手や、伝統芸能と身体表現を組み合わせ、日本のダンスシーンにおけるオリジネーターとして注目を集めている。振り付けは、アーティストのMVから舞台まで幅広くコレオグラフを多く手がける「動き」のプロ集団「左 HIDALI」が担当。ソフトウェア・エンジニアには、Face Hacking 「OMOTE」などこれまでに多くのリアルタイムトラッキングを駆使した映像アプリケーションを手がけてきたポール・ラクロワ。
 また、本プロジェクトではリアルタイムレンダリングエンジンUnity3Dを使い、ダンサーの動きをリアルタイムに3D空間へ反映した、立体感のある表現を可能にしている。


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<STAFF>
Dancer: Kikky
Director: 安藤 隼人(P.I.C.S. management)
Technical Director/3D Tracking Engineering: Paul Lacroix
Technical Director: 坂本 立羽 (P.I.C.S.)
Software Engineering: 吉田 真也 (MontBlanc Pictures)
Choreographer: 笹尾 功 (左 Hidali)
Hardware Engineering: 藤畝 健司(Panasonic)、渕上 竜司(Panasonic)、増谷 健(Panasonic)
Motion Graphics & Design: 島 猛、金子 哲
Music: 鶴丸 正太郎 (otoco)
Producer: 弓削 淑隆(P.I.C.S.)、名古屋 忠嗣(P.I.C.S.)
Production Assistant: 中村 裕樹(P.I.C.S.)、上野 陸 (P.I.C.S.)
 
Movie
Director of Photography: 宇賀谷 友織
Lighting Director: 合田 崇
Camera Assistant: 北野 奈央、中川 重紀
Light Assistant: 中井 康友、湊 岳、糸井 保雅
Production Manager: 中西 宏志 (P.I.C.S.)

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