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THE OUTLETS HIROSHIMAに登場! 高精細縦型LEDビジョン

国内最大級の縦型LEDビジョンが地域創生型商業施設を活性化。

イオン(株)とイオンモール(株)は2018年4月27日、広島市佐伯区にこれまでの同社の従来型モールとはまったく異なる地域創生型商業施設「THE OUTLETS」の第1号店として、「THE OUTLETS HIROSHIMA」をグランドオープン。施設内に設置された高さ約12メートルの縦型LEDビジョンも大きな話題を呼んでいる。

「THE OUTLETS HIROSHIMA」に設置された大型LEDビジョンの時報コンテンツ「神楽時計」。


地域経済の活性化に寄与、更に街の賑わいを創出する

 
 「THE OUTLETS HIROSHIMA」では、地域の住民の日常に寄り添うとともに、国内外の観光需要にも広く対応した施設として、中四国最大級となる約120のブランドショップが集結するアウトレットゾーンを設けた。広島県唯一の通年アイススケートリンク「ワンダーリンク」をはじめ、広島東洋カープやサンフレッチェ広島などの地元プロスポーツ球団をモチーフとしたエンターテインメント「プラサカプコン」、山陰・瀬戸内のモノ・コト・ヒトの魅力に触れられる「SAKKA ZAKKA」を導入するなど地域と一体となり、地域経済の活性化に寄与するとともに、街の賑わいを創出していくという。
 施設1階にある「ほしかげシティ」は、シネコンや屋内スケートリンク、ボーリング場、更に最新バーチャルリアリティ(VR)を集積した、広島最大級のエンターテインメントゾーンである。フロア中央には、約600平方メートルのイベントコートを備え、地域に根ざした様々なイベントを開催している。

 

業界でも珍しい縦型仕様でエレベーターを囲むように設置


 「ほしかげシティ」の吹き抜け中央には、高さ約12メートルの大型LEDビジョンを設置。天井照明と連動し、煌びやかなエンターテインメント空間を演出している。この大型LEDビジョンは業界でも珍しい縦型仕様となっており、エレベーターを囲むように設置されている。
 今回、LEDビジョンを納入した、ウシオエンターテインメントホールディングス(株)(以下、ウシオエンターテインメントHD)に属する(株)ジーベックスの営業部営業技術グループ主任である武田俊平氏は『この大型ビジョンは3.9ミリピッチの高精細LEDを使用しました。そのため、超高精細な映像が上映できます。高さ12メートルで、横幅は3.5メートルから直角に折り重なり、1.5メートルで合計5メートルとなります。全体の解像度は1280×3072ドットで、主要コンテンツの「神楽時計」は4K相当のCG素材で制作しました』と話す。

「伝統芸能」の煌びやかな世界観とエンターテインメント性の高い「映像技術」が融合


 大型LEDビジョンの時報と連動した「神楽時計」には、広島の地域伝統文化「神楽」を取り入れている。広島県は全国有数の神楽どころとして知られ、神楽が盛んな地域である。県内では約300の神楽団が活動している。伝統ある「広島神楽」の豪華な衣装をモチーフに、「ほしかげシティ」の雰囲気やデザインと調和するコンテンツを「時計」を軸として制作した。この神楽時計では、「伝統芸能」の煌びやかな世界観とエンターテインメント性の高い「映像技術」の融合による迫力ある演出を楽しむことができる。
 コンテンツ制作を担当した(株)ピクスのプロデューサー上野克洋氏は『当社はジーベックスのパートナーとして、昨年(2017年)3月に同社が納入した石川県のイオン新小松の大型LEDビジョンのコンテンツも制作した実績があります。新小松に引き続き、今回も当社の安藤隼人を映像演出家として起用しました。神楽をモチーフにした高精細CGの神楽コンテンツが毎時約1分半流れ、時間を知らせる仕組みになっています。このほかにエレベーターと連動したコンテンツも制作しました。お客さまがエレベーターの乗降スイッチを操作することにより、連動した映像が大型ビジョンに映る仕組みです。さらに広島の名物を織り込んだインタラクティブなコンテンツもつくりました』と語る。

 

ハード・ソフト・コンテンツを照明システムとあわせてトータルソリューションとして構築


 「THE OUTLETS HIROSHIMA」の大型LEDビジョンは、ハード・ソフト・コンテンツ、また演出効果をアップさせる照明システムとともに、トータルソリューションとしてジーベックスが構築した。また照明システムは、ウシオライティング(株)が担当した。
 ジーベックスとウシオライティングは同じウシオエンターテインメントHDのグループ企業として、お互いに協力しながら事業を展開している。また、ウシオライティングには2018年4月1日から、映像事業を担うクリスティ(前・クリスティ・デジタル・システムズ日本支社)と、照明器具および設計で定評の高いマックスレイが加わっている。
 ジーベックス営業部門システムソリューション担当シニアマネージャーの三上保雄氏は、『当社は日本の映画館のデジタルシネマシステムの施工・設置・上映管理などをトータルで行っており、この分野では国内トップシェアにあります。また、映画館を中心とした365日24時間の保守・管理が可能なネットワーク・オペレーション・センター(NOC)を立ち上げ、サービス提供しています。よって、このような大型映像システムでもこのNOCの機能を活用していくことにより、導入後も万全な体制でフォローが行えます』と語っていた。


▲ エレベーターの乗降スイッチを操作することにより、連動した映像が大型ビジョンに映る。また、広島の名物を織り込んだインタラクティブなコンテンツも好評だ。



【 問い合わせ先】
(株)ジーベックス
東京都中央区八丁堀4-9-4 西野金陵ビル
Tel.03-5566-9100 Fax.03-3553-9700
http://www.xebex.co.jp

 

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