実機を使ってサイズ感や機能性、見え方などをチェックしてみてほしい。
LEDディスプレイの販売を中心にデジタルサイネージ事業を展開する(株)オールは、東京都内にショールーム「浜松町LEDワークスタジオ」をオープンした。ここではSMDやCOB、透過型といった各種LEDディスプレイを展示、デザイン・サイズ・機能性などを間近で確認できる。
▲ 1.25mm/1.5mm/1.875mmピッチSMD型LEDディスプレイ(16:9モデル)。
▲ 2.6mmピッチSMD型LEDディスプレイ。パネルサイズはW1,000mm×H250mm×D54mm、重量は6.4kg。
昨今のトレンドである狭ピッチLED中心に展示
オールではこれまで、埼玉県・三郷にショールーム(現在はエイジングスペースとして活用)を構えていたが、ここでの展示品をもっと気軽に見てもらうために、JR浜松町駅(東京都港区)の近くに、新たにショールームを開設した。同社は『販売代理店様やさらにその先のクライアント様などに、実際に実機を使って、サイズ感や機能性、どのように見えるかなどをチェックしていただければと思います。お客様が普段使用されているプレーヤーを持ち込んで試していただくことも可能です』と話す。
近年のLEDディスプレイは、屋内仕様の狭ピッチの製品がトレンドになっているという。浜松町LEDワークスタジオでは、現在市場に出回っているものの中でも特にピッチの狭い、1.2mmから2.6mmまでの製品を中心に展示している。
▲ 90°およびR面設置に対応したCOB型LEDディスプレイ。いずれもピクセルピッチ2.5mm。
今後主流となる1mmピッチ台SMDや90°設置およびR面対応のCOBも披露
以前は、液晶ディスプレイを連結したマルチディスプレイが主流だったが、その場合、ディスプレイ間のベゼルが邪魔になったり、隙間ができてしまうなどの問題が生じていた。また、これを嫌う広告主やユーザーが多くいたのも事実だ。
そして、そういった状況のなか、登場したのが1 ~ 2mmピッチ台の超高精細LEDディスプレイであり、昨今の需要増に繋がっている。オールは『ショールームには、現在主流になっているファインピッチの製品を展示しています。今は2.6mmピッチくらいのものが主流ですが、弊社が近々納品するものは1.2mmピッチといった製品も多く、これからは1mm台のものが主流になっていくと思います。日本ではまだ、こういったピッチの細かいLEDディスプレイを間近で見られる場所が少ないので、ぜひ浜松町のショールームに足を運んでいただければと思います』と語る。
同ショールームに現在展示されているSMD型LEDディスプレイの画素ピッチは2.6mm(輝度:最大800cd/㎡)と、1.875mm、1.5mm、1.25mm(輝度:最大800cd/㎡)の計4タイプ(これらの他に0.9mmピッチも用意しているという)。現在展示している1mmピッチ台の製品の画面比率は16:9なので、既存の動画をそのまま使用することもできる。
また、表面にコーティングが施され、外からの衝撃に強いCOB型LEDディスプレイも1.9mmピッチ(輝度:最大600cd/㎡)をはじめ、90°の角度をつけて設置できるタイプ(2.5mmピッチ、輝度:最大1,000cd/㎡)やR面への設置が可能なタイプ(2.5mmピッチ、輝度:最大1,000cd/㎡)を展示。90°およびR面設置に対応した製品は、柱巻広告や店舗装飾、舞台演出などで多く採用されているという。触れられても問題ないCOBタイプは、人通りの多い通路やエントランス、小さな子どもが遊ぶような場所にもおすすめだろう。
▲ 1.9mmピッチCOB型LEDディスプレイと、3.9mmピッチの透過型LEDディスプレイ。
需要が増えている透過型LEDディスプレイ
もうひとつ、オールへの問い合わせで昨今増えているのが、透過型LEDディスプレイに対するものだという。これについて同社は『商業施設や店舗からの“ショーウィンドウ越しにLEDディスプレイを設置したい”というご要望が増えています。吊り下げるだけで簡単に設置できることが、需要が増えている理由だと思います』と語る。透過型LEDディスプレイもショールームに展示されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
オールでは、LEDディスプレイの製品を幅広く取り扱っているが、それらを選ぶポイントについて、以下のように話す。
『単純にピッチを見て、どれを使うかを決めていただいてもよいのですが、もうひとつは設置環境から判断していただくとよいと思います。LEDディスプレイを設置する場所は既に決まっていることが多いので、その場所ならば解像度がどれくらい必要なのかを考え、ピッチの細かいものにするのか、粗いものにするのかを算出いただければと思います』。
なお、オールは今夏、大阪にもショールームをオープン予定とのことだ。
【問い合わせ】
(株)オール デジタルサイネージ事業部
東京都港区浜松町1-22-5 KDX浜松町センタービル1F
https://www.irodorinet.jp/
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