S&Dセレクション

〈2022.10.7〉「A Night of Disney+」

テスト投影で使用された映像は
全く関係のない、ダミーの映像だった!?

2021年2月24日、シンガポールやマレーシアなど東南アジア圏で、定額制の動画配信サービス「ディズニー+(ディズニープラス)」の提供が開始。これを記念し同日、シンガポール政府観光局はプロジェクションマッピング(以下マッピング)を中心としたナイトショー「A Night of Disney+」をマリーナベイ・サンズ地区で開催した。

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「ディズニー+」で視聴可能なブランド(Disney、PIXAR、MARVEL、STAR WARS、NATIONAL GEOGRAPHIC、STAR)のプロジェクションマッピング映像が、アートサイエンス・ミュージアムやフラトンホテル・アンド・リゾートなどマリーナベイ・サンズ地区の各所で展開。映像は全てシンクロしている。




▲ アートサイエンス・ミュージアム

 

 

マリーナベイ・サンズ地区で
「ディズニー+」ならではのマッピング演出が展開

 

 A Night of Disney+では、蓮の花の形が印象的なアートサイエンス・ミュージアムをはじめ、フラトンホテル・アンド・リゾートやガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリー、マーライオン像などで、「ディズニー+」で視聴可能なブランド(Disney、PIXAR、MARVEL、STAR WARS、NATIONAL GEOGRAPHIC、STAR)のマッピング映像が展開。各所のマッピングは全てシンクロしており、「アナと雪の女王」「ファインディング・ニモ」「アイアンマン」「スターウォーズ」など、「ディズニー+」ならではのコンテンツ(約10分間)が街を席巻した。

 

▲ フラトンホテル・アンド・リゾート

▲ ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

 

 

事前アナウンスなしのサプライズで実施、
当日はミッキーも登場

 

 この「A Night of Disney+」は事前アナウンスなしのサプライズで実施されており、開催当日はミッキーマウスも登場するなど、マリーナベイ・サンズ地区は一時騒然となったそうだ(ショーの様子はシンガポールのテレビ局で中継された)。サプライズでの実施であるため、当然、マッピングの調整作業も慎重に行う必要があった。テスト投影で使用された映像は「ディズニー+」とは関係のない、ダミーの映像だったというから、調整を行ったエンジニアの苦労が想像できる。

 映像投影に使用されたプロジェクターは、明るさ3万ルーメンの機種(パナソニック社製&クリスティ・デジタル・システムズ社製)が合計138台。メディアサーバーはVYV、disguise、PandorasBoxを場所や投影方法に合わせて使い分けている。投影設計から設置、調整、オペレーションまでを、シンガポールに本社を置く映像クリエイティブ会社であるヘキサゴンソリューション(Hexogon Solution Pte Ltd,)が担当した。

 

【問い合わせ】
ヘキサゴンジャパン(株)
(Hexogon Solution Pte Ltd,日本法人)
東京都文京区大塚5-40-18 友成フォーサイトビル10F
Tel. 03-6419-7653
E-mail:enq_jp@hexogonsol.com
https://hexogonsol.jp/


▲ ナイトショー当日はミッキーマウスもサプライズで登場した。

 

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