レーザー光源プロジェクター20台使用、7,000平米を超える大画面へ投影
サッカー、Jリーグの(株)ガンバ大阪は2017年3月11日、ガンバ大阪の本拠地である吹田市立吹田サッカースタジアム(大阪府吹田市)で行われたガンバ大阪対FC東京戦の試合終了後の21時15分頃からパナソニック社製の超高輝度レーザー光源DLPプロジェクターを使用した、Jリーグ史上初のサッカーフィールド全面へのプロジェクションマッピングイベントを実施した。テクニカルパートナーはパナソニック(株)、コンテンツプロバイダーは(株)タケナカ。
スタジアムやアリーナでのマッピングイベントは年々増加しており、単なるゲームの観戦を超えた、質の高い感動や興奮を体験・共有する手段のひとつとなりつつある。パナソニックでは、これまでサッカーのFCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ・ブンデスリーグ)やバスケットボールの大阪エヴェッサ(日本・Bリーグ)でのスタジアム演出を手掛けた実績がある。今回のマッピングイベントでも、2016年のリオオリンピック・パラリンピックの開閉会式で培った大規模プロジェクション映像演出ソリューション技術を駆使するなど、パナソニックの技術力が随所で生かされた。
▲ Jリーグ史上初のサッカーフィールド全面へのプロジェクションマッピングイベント。約8分。
同イベントでは、パナソニック社製の超高輝度レーザー光源DLPプロジェクター「PT-RZ31K(J輝度:31,000センタールーメン)」などオールレーザー光源プロジェクターを合計20台使用し、ピッチ全面を使った約7,000平方メートルという広大なグラウンドへの高輝度・高画質マッピングを実現させた。
また、同スタジアムに設置されている、瞬時に照射輝度を変えることができるLED投光器(パナソニック社製)やフルカラーLED大画面の大型映像装置などと連携することで、よりダイナミックな演出が可能となり、観客に感動と興奮を届けた。
ガンバ大阪営業部長の伊藤慎次氏は『ガンバサポーターの皆さま、また吹田スタジアムに足を運んでくださるリピーターの皆さまに、新たなスタジアム体験を提供するため、パナソニックとのコラボレーションにより、Jリーグ史上初となるフィールドプロジェクションマッピングを実現しました。今後も更にファンの皆さまに喜んでもらえるよう、感動や興奮を体験・共有できるスタジアムづくりを目指していきます』とコメントを寄せた。
▲ 試合開始前のガンバ大阪の選手紹介時にもマッピングの上映が行われた。
タケナカの長崎英樹専務は『7,000平米というマッピングは日本国内でも最大規模になると思います。20台ものレーザー光源プロジェクターを使用したマッピングも国内では稀有な事例と言えます。吹田スタジアムは屋外施設で、天井からはプロジェクターを投影できないことや、7,000平米を超える大画面に投影するということで、技術的には難しい面もありました。当社の総力を結集した1日1回限りの上映が無事にできたことで安心しています。2020年の東京オリンピックへ向けて、当社としても今後は、スポーツ施設関連の映像イベントに力を入れていきたいです』と話していた。
なお、試合は3対0でガンバ大阪が勝利。試合終了後もFC東京サイドも含めた多くのサポーターが会場を去ることなく、Jリーグ史上初のマッピングイベントを楽しんだ。
こちらの情報は月刊サイン&ディスプレイ2017年4月号で掲載しております。
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