デザインから製作、現場での施工まで一貫して行う
テイクコーポレーションで稼働中の「Acuity LED 1600」。
『当社では、デザインから製作、現場での施工までをワンストップで行えます』と話すのは、大判インクジェットプリンターを使って、パチンコ店を中心に、店舗の内外装からサイン・ディスプレイまでを手掛ける(株)テイクコーポレーションの代表取締役、竹内 弘氏だ。
同社では、3年前より富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)のワイドフォーマットLED UVインクジェットプリンター「Acuity LED 1600」を導入、ウィンドウ装飾などガラス面の装飾に活用している。竹内氏は同機について、以下のように話す。
『店舗の仕事が多いので、必然的にガラス装飾の仕事も多くなります。今までですと、カッティングシートや磨りガラス、フロスト調のシートくらいでしか装飾することができなかったのですが、Acuityを使うことで装飾の幅がかなり広がりました。カッティングシートなどで大変だった、カッティングしてめくってという作業も必要なくなりましたし、これまで不可能だった細かいものについてもAcuityなら実現できます。施工性についてもシート1枚で済みますので、施工の手間がかなり軽減されました』
施工例:大阪府茨木市のラーメン店(Acuity LED 1600使用)
平面であるものを立体的に見せる
テイクコーポレーションによる装飾の施工事例を見ると、平面でありながらもグラフィックが立体的に見えるといったものが多い。これは、同社が意識的に行っていることであり、努力している部分でもあるという。では、どのようにして立体的に見せているのか、竹内氏に訊いた。
『グラフィックによって、カラー・白・カラーの3層打ちを使用する、しないを使い分けています。
白を打って、もう一度カラーを打つことで、グラフィックの鮮明さが増します。逆に白打ちしないところというのは、透明感が残ります。これを有効に活用しています。
例えば、パチンコ屋さんの事例で、キャラクターとその周りに波を描いたウィンドウ装飾があるのですが、キャラクター部分は白打ちし、その周りの波の部分は白打ちしていません。これにより透明な波の部分と比べ、キャラクターははっきり見えます。結果、グラフィック全体に立体感が生まれるわけです』。
昨今、パチンコ屋をはじめ、店舗装飾が必須となる業種では、“立体感”は重要な要素のひとつだという。本来、平面であるものを立体的に見せることができるのもインクジェットプリンターの強みと言えるだろう。
施工例:大阪府和泉市のパチンコ店(Acuity LED 1600使用)
ウィンドウ装飾にはオリジナル感があるべき
ここで改めて「Acuity LED 1600」の特長について紹介しておこう。同機は、最大1600㎜幅のロールメディアに対応し、ウィンドウ(糊有りPET)や壁貼り(塩ビタック)装飾、電飾(糊無しPET)や大判ポスター(印刷本紙)などの広告物を製作可能なインクジェットプリンターだ。特にウィンドウ装飾において、ホワイトとカラー、カラーとクリアの同時出力で高い評価を得ている。テイクコーポレーションでも、ウィンドウ装飾を中心にガラス面装飾の専用機として稼働しているようだ。
『インクジェットは、1枚からでも対応できます。だからこそ、その店舗にとって他にはない世界にひとつだけのものができるという、オリジナル感がウィンドウ装飾にはあるべきだと思っています。
これからは、ガラスカーテンウォールの建物が増えてくると思います。ガラス張りの建物が増えれば、ガラス面を使った装飾の需要も確実に増えると思いますし、弊社としましてもそういった仕事はどんどんやっていきたいです。今はパチンコ店をやらせていただくことが多いですが、商業施設やテーマパーク、電鉄系、アパレル関係の仕事も増やしていきたいですね』と、竹内氏が今後の意気込みを聞かせてくれた。
施工例:大阪市淀川区のパチンコ店(Acuity LED 1600使用)
問い合わせ
(株)テイクコーポレーション
大阪市中央区北久宝寺町2-1-7 本町和光ビル1F・2F
Tel.06-6268-5535
http://www.takecorp.co.jp
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)
東京都港区西麻布2-26-30 富士フイルム西麻布ビル
Tel.03-6419-0300
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