建築物上にメディアの新しい時代 透過型LEDディスプレイと建築物の相補関係
古代エジプトの碑文、ヒエログリフからフランスのノートルダム大聖堂のゴシック式彫像まで、建築物のファサードはストーリーが描かれるキャンバスでした。21世紀になると、建築家やエンジニアの多くがファサードのデザインに選ぶ建築資材が、技術とメディアのダイナミックな発展を促してきました。
ガラスの時代には、美学、透明性、ビジュアルコミュニケーションの間のバランスを実現し、デジタルにインタラクティブな建築を創造するメディアファサードの発展が必要です。多面的、多機能は、もはや単なる「バズワード」ではなく、私たちの現代世界においてデザインの推進に欠かせません。
デジタル革命と「スマートシティー」の進化は、建築の新時代に刺激を与えてきました。パワフルで互いにつながったシステム、データ生成、人工知能(AI)、相互接続性といった多元性により、消費とコミュニケーションの双方において情報の世代が育まれる新たな時代です。
私たちが構築した環境において、メディアファサードよりも壮大、または影響力のあるコミュニケーションの形はありません。こうした未来的なディスプレイは、1982年、リドリー・スコット監督による最高の映画『ブレードランナー』で、ビル側面のコカ・コーラの広告により知られるようになったSFのノスタルジックなフィーリングを喚起しつつ、静止広告の単なる媒体以上のものに進化しています。
ブランドアイデンティティーの投影から(モバイルアプリにリンクした)インタラクティブアーキテクチャー、デジタルサイネージ、市民関連情報の表示による都市内部の統合まで、応用範囲は無限です。 洗練されたメディアファサードにおいて最も興味深い側面の1つは、その建築デザインを核心の部分から変える潜在能力です。
ダイナミックで印象的な建築を思い描き実現する革新的なツールを、建築家に提供しているのです。物理的な形と媒体としての光を共に用いることで、美学的に美しいデザインの新たな世界が開かれます。
建築家は、色が変化し、景観が変わって壮観なイリュージョンを形成し、構造がシームレスに環境と融合する建築物を創造することができます。私たちのデジタルな都市空間において、建築は壮大なキャンバスへと変換されます。その結果を制約するのは、私たちの心の境界のみです。
世界中で2,000を超える導入事例と、LED産業における36年の経験により、OPTOTECHは建築家とデザイナーのニーズに応えるシステムを開発してきました。視覚的なインパクトから、純粋な美学、柔軟な取付器具、カスタマイズ可能な製品、透明性まで、当社の透明LED技術はメディアファサードを、単にボルトで後ろを留めるのではなく、建築と真に確実に融合させます。
OPTOTECHのLEDシステムは、デジタルの世界と都会の空間を橋渡ししつつ、建物がそのストーリーを語ることを可能にし、高揚感で輝かせ、道行く人々の興味を刺激して、建築の新たな時代をもたらします。
歴史上は確かに、建物にメディアファサードを導入すると常に、建築学上の美学と、目に見える固定部分やパーツの必要性との間で妥協が必要でした。また、建物の居住者にとって透明性も制限されました。ビデオウォールやLED付きメタルメッシュといった従来のソリューションでは、こうした弊害により、最高のインパクトが特に日中に発揮されません。
ワンサイズではどれにも合わない
OPTOTECHはLED市場において独自の道を切り開いてきました。大量生産と標準化したディスプレイには限界があり、建築家は、意図したデザインに悪影響が及んだり、妥協が必要となったりしないソリューションを探し続けています。そのためOPTOTECHは、個々の建築家に合わせ、高度にカスタマイズできるソリューションを提供しています。デザインの初期段階で導入、または既存のファサードに組み込み可能なソリューションです。
3種類のLED器具は、隠しフレームカーテンウォール、フレームカーテンウォール、点支持タイプカーテンウォールという代表的なファサード構造に対応しています。以下に概説するこれらの器具は、メディアファサードの見られるように、しかし見られないように、というアイロニーを表現しています。
自立タイプ(隠しフレームカーテンウォール用)
空間的制限がなく、電源ボックス付きのシステム単独で立てる控えめな支持構造で、LEDパネルをファサードの後ろに設置します。合理的なシステムで、仕上がりはすっきりとして目立ちません。
アフィックスタイプ(フレームカーテンウォール用)
OPTOTECHのアフィックスLEDディスプレイは既存のファサードフレーム間にフィットして設置され、電源ボックスは縦のフレームに沿って取り付けられるため、建築デザインの意図を損ないません。
四点支持タイプ(点支持タイプカーテンウォール用)
四点支持タイプは、見える「点」をなくすことができないため、メディアファサードとしてやや独特な課題を抱えています。設置場所を最大にするために、OPTOTECHはカスタムパネルとフレームをご提供し、光の効果が及ぼす可能性のある影響を打ち消します。
さまざまなタイプのカーテンウォールに適合させるOPTOTECHのLEDディスプレイカスタマイズは、設置作業とメンテナンスの簡素化と相まって、世界中の建築家とデザイナーから選ばれるソリューションとなっています。
建築デザインにおける透明性と自然光の利点は、数多くの研究により証明されています。より高いエネルギー効率とパッシブソーラーゲイン、スペース感の向上、ウェルビーイングと開放性、さらに作業員の生産性の向上といった点です。OPTOTECHが推奨するLEDディスプレイ用10mm↑のピッチは透明度85%で、デザインプロセスにおいてこうした利点が妥協されないよう保証します。
この技術にはメッシュ、ストリップ、バータイプのメディアファサードに対して固有の利点があります。メディアファサードが作動していても、ガラス越しの視界はクリアです。建物の自然光の活用と両立しない従来のビデオスクリーンとは対照的に、OPTOTECHのLEDディスプレイは自然光をスクリーン越しに取り入れることができます。透明な構造による採光能力を持つ透過型のメディアファサードは、建物内部の居住者に対し、外の景観を遮りません。
この透明性と、前述のさまざまなタイプの構造に対する適応性により、建築家は、美学と機能性の間の妥協から解放されたデザインの基準となる点を新たに得ることができました。デジタルメディアが私たちの都市の景観をダイナミックに躍動するキャンバスへと変換する過程で、ランドマーク、小売アウトレット、ショッピングモール、公共の建物、スポーツ会場へと、潜在的な応用の幅は無限大です。劇作家のジョージ・バーナード・ショーが1940年にLEDディスプレイを考えていたとは思えませんが、「想像は創造の始まりです。望むものを想像し、想像したものを意図し、その上で意図したものを創造するのです」という彼の言葉は確かに心に響き、当てはまります。
OPTOTECHは、建築、エンジニアリング、製品、ソフトウェアサービスを含む、LEDディスプレイ向けの完璧なソリューションを、世界各地での設置作業と併せてご提供しています。
(EMBEDDED VIDEO)
製品名 | Transparent Display |
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メーカー名 | OPTO TECH CORPORATION |
最小サイズ | W1,195 × H395(mm) |
ピッチ | 10/12.5/16.67/20mm |
電圧 (ボルト) | 100-220V |
発光色 | 15 bit |
輝度 | 5,000cd/㎡ |
設置環境 | 屋内用 |
パネル重量 | 3.3kg/枚 |
ガラスカーテンウォール種類 | 代表的用途 | LEDディスプレイのタイプ |
フレーム型カーテンウォール | オフィスビル、ショッピングセンター | 独立型:ブロック組み立て式の独立構造。ガラスカーテンウォールの後ろに設置したり、屋内スペースでの単独使用が可能。 |
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4点支持型カーテンウォール | 駅舎、透明エレベーター、ファサードカーテンウォール | 固定爪型:固定爪の台座の位置とサイズが設計のポイント。大型サイズのディスプレイをガラスカーテンウォールに取り付ける際、固定爪の台座とLED光点間の隙間を最小化することで、ディスプレイ面積の最大化を実現。 |
固定窓 | インテリア/仕切り | 面全体がディスプレイ面積となる。 |
OPTOTECHについて
1983年に設立されたOPTOTECHは、世界中で2,000件を超える設置実績のある、世界的に認められたLEDメーカーです。LED産業において常に新たなアイデアの産出を試み、高品質で革新的な製品をご提供しています。強力なチームと深い経験で、皆さまと共に世界を明るく輝かせることができると信じております。詳細につきましては、下記までご連絡ください。
お問い合わせ先
Mandy Lu, Director of Systems Sales & Marketing Dept.
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パンフレット(ダウンロード可能):https://www.opto.com.tw/en/downloads/IRISin/IRISin_TransparentDisplay_3_en.pdf