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〈2020.6.4〉広告接触経由で日本に訪問した訪日外国人を地図上にプロットすることが可能な「訪日検証マップ」を提供開始

 Vpon JAPAN(株)は、旅マエでの広告接触者が、実際に訪日したかどうかを可視化する訪日検証マップの提供を開始した。これにより台湾・香港などのアジア向け集客プロモーションの後、広告接触経由(広告閲覧および広告クリック)で実際に日本に訪問したかどうか、またどの地域に訪問したかが地図上で確認可能となる。

 

 これまで訪日旅行客を集客するためのプロモーションを行っても広告に接触した人が実際に日本へ訪問しているか、自地域近辺に滞在したかを可視化することは難しい現状だった。しかし同サービスのリリースにより、具体的な訪日結果がわかることで中長期的にターゲットユーザーの策定、訴求コンテンツなどの見直しを行いながら次のプロモーションの計画に活かすことができる。



■ 沖縄県の実例
 沖縄観光コンベンションビューロー(以下、OCVB)の2019年12月に実施された実例においては、旅マエの広告クリックユーザーのうち1.7%が日本へ実際に訪問しており、そのうちの7.5%は沖縄に訪問したという結果となった(※1)。

                                                                                                         沖縄は台湾人を中心に訪日客からも人気の観光エリアだが、時期の偏り(夏が繁忙期、冬が閑散期)や場所の偏り(本島だけでなく石垣島など離島への誘導)が課題となっていた。その対策として昨年の12月に実施された冬シーズンの離島へのプロモーションでは、訪日客のインサイト分析から集客までを実施し、結果として広告接触者(広告閲覧ユーザー、広告クリックユーザー)を沖縄の地図上に可視化した。

 

 

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▲ 図1:訪日検証マップ(旅マエで広告接触後に沖縄近辺に訪問した台湾人のプロット)

 


■八幡平DMO(岩手県)、秋田犬ツーリズム(秋田県)、田沢湖・角館観光協会(秋田県)の実例
 2020年1月に実施された岩手県の(株)八幡平DMOおよび近隣のDMOである(一社)秋田犬ツーリズム、(一社)田沢湖・角館観光協会の実例においては広告接触してから2ヶ月の期間において、広告クリックユーザーの2.2%が日本へ実際に訪問しており、そのうちの7.4%は対象となる東北エリアに訪問しているという結果となった(※2)。

 岩手県八幡平市(および隣接する秋田県仙北市、大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村)はウインターリゾートや紅葉など観光資源を多く保有しているものの、特定の季節に訪日客が偏っていることや知名度が高くはないことから、適切なターゲティングから効果検証までの効率的なデジタルマーケティングの必要性があった。
 そこで、最初のステップとして訪日客の分析結果をもとにした各国に刺さるコンテンツ作成、次のステップとしてコンテンツを見てもらうためのプロモーションとしてウインタースポーツに興味のあるユーザー、昨年に新潟・仙台・北海道に訪問していたユーザー、日本に興味のあるユーザーなどにターゲットを定めた広告配信、そして最後のステップで近辺に訪問したかどうかを訪日検証マップ上で確認するフローが実現された。

 

 

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▲ 図2:訪日検証マップ(旅マエで広告接触後に岩手県八幡平市近辺に訪問した香港人と台湾人のプロット)

 

 このようにしてVponでは訪日客の集客アプローチだけでなく、その後の効果分析として広告閲覧や広告クリックしたユーザーが実際に日本に訪問したかを明確に可視化することが可能だ。
 
 

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▲ 図3:日本へ旅行するまでのユーザー行動の一例

 
※1 広告配信期間が2019年12月6日〜12月31日、検証期間が12月15日〜2月29日。
※2 広告配信期間が2020年1月22日〜2月16日、検証期間が1月23日〜3月25日。
(ともに新型コロナウイルス感染症の影響により、1月後半以降は訪日旅行客数は減少。3月以降は入国制限)

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