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最大12画面同時表示が可能!!「MD-12」による大型映像システム

映像システムをPCベースで開発すれば、市場にもっと低価格で提供できる。

ゲーミングPCの製造・販売大手の(株)サードウェーブは2018年7月24日、最大12画面同時表示が可能なデジタルサイネージ(以下、サイネージ)向けPC「MD-12」を使った大型映像システムなどを発売した。


 ▲( 株)サードウェーブの田中基文氏。



都内最大級のeスポーツ施設、2018年4月池袋に開設

 サードウェーブでサイネージ関連製品を担当する営業統括本部 法人営業本部 営業2部 部長の田中基文氏は『当社は今後、eスポーツを重点分野として、市場展開していきます』と話す。同社は同年4月、東京都内最大級のeスポーツ施設「LFS(ルフス)池袋 esports Arena」(東京都豊島区)を開設した。
 「LFS池袋 esports Arena」では、誰でも気軽にPCゲームを楽しめる施設として、約100台のPCを設置。ネットワーク環境と実況配信設備も完備しており、個人での利用のほか、大規模な大会やイベントも開催できる施設となっている。これまでも同施設を通して様々なイベントや大会を実施しており、eスポーツプレイヤーに活躍の場を提供すると共に、すべてのゲームユーザーが気軽に集う場を提供している。
 田中氏は『この施設では大型の液晶マルチビジョンも導入していますが、これにはかなりの額が費やされています。また、当社の法人担当営業部門でサイネージの映像表示用の業務用分配装置を販売していますが、これも価格は40万円以上です。PCの製造・販売を長く生業としてきた当社では、これらをPCベースで開発すれば、市場にもっと低価格で提供できるのではないかと考え、今回のサイネージ用PCの開発に着手しました』という。


▲ 東京・秋葉原のソフマップ2号店に導入された12画面液晶マルチビジョン。



▲ 東京・秋葉原のソフマップ2号店に導入された3画面縦型液晶マルチビジョン。




低価格で大型映像を提供し、
eスポーツだけでなくサイネージ市場全体のすそ野を広げる

 「MD-12」は Windowsの機能を利用し、ユーザーがWindowsパソコンを操作する感覚で、サイネージを管理・運用することが可能だ。4K UHD表示のための3×4ビデオウォール(5,760×4,320解像度)を、最大12台のディスプレイで駆動できる。  
 『この製品はeスポーツ施設を手軽に安価で構築できるよう、サイネージ用PCも30万円以下という低価格で提供できるようにしました。これまでの一般的なサイネージ用PCは100万円以上したので、これは画期的なことだと思います。また、マルチビジョン用のディスプレイも23型や31型などの比較的小さなサイズの液晶モニターを用意しました。これも1台3万~ 5万円程度の低価格で提供が可能です。このように比較的安価でeスポーツ施設向け大型映像を提供することで、eスポーツのすそ野を広げることが狙いです』と田中氏は語る。同社が提供するeスポーツ用のゲーミングPCなどを導入すれば、飲食店やゲームセンターの空きスペースなど、小面積でもeスポーツ施設を構築することが可能となる。
 また、サイネージの特性として、最初のシステム構築後、継続したコンテンツ管理が必要となる。このPCはコンソール用のディスプレイポート以外に12のサイネージ用ディスプレイポート(HDMIもしくはDVIの選択可)を備え、12画面を単一の大型ディスプレイに表示したり、12画面を個別表示できる機能も備えている。『2015年7月に公表された総務省「2020年に向けた社会全体のICT化アクションプラン」では、今後、公共交通機関における情報提供や企業のイメージアップなど、サイネージの需要拡大が見込まれることから当社ではサイネージ用PCの販売を強化していきます』と田中氏は意欲をみせる。
 同社では東京・秋葉原のソフマップ2号店に「MD-12」を使った12画面液晶マルチビジョンを納入。さらに3画面縦型液晶マルチビジョンも2式納入した。『この12面マルチビジョンはPC込みで、100万円以下で構築が可能です。このような店舗店頭でのサイネージ用途を中心に、市場に提案していきたいです』と田中氏は事業拡大に期待した。

【問い合わせ先】
(株)サードウェーブ
東京都千代田区外神田2-14-10 第2電波ビル9F
Tel.03-5294-2041 Fax.03-3256-2532
E-mail:sales_hq@twave.co.jp
http://info.twave.co.jp

 ▲ 2018年4月には都内最大級のeスポーツ施設「LFS池袋 esports Arena」を開設。

 

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