S&Dセレクション

〈2022.4.8〉HANA・BIYORI 新作コンテンツ「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ ~デジタルで描かれる植物と絵画の世界~」

11K超の超高精細イマーシブ空間で絵画作品の魅力を伝える。

(株)よみうりランドが運営する新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」(東京都稲城市)では、2022年3月12日より春のイベントを開催中。花とデジタルのアートショーの第5弾となる新作「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ 〜デジタルで描かれる植物と絵画の世界〜(以下、花を愛した画家)」を期間限定で公開している。

 


▲ 「花」と「デジタル」を融合したアートショーの新作「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ 〜デジタルで描かれる植物と絵画の世界〜」。

 

 

 HANA・BIYORIは、いろいろな角度から植物に焦点を当てた、新感覚のエンターテインメント型植物園として2020年3月にオープン。日本最大級となる300鉢を超えるフラワーシャンデリアが咲き誇る1,500㎡の温室「HANA・BIYORI館」や、そこで展開される「花」と「デジタル」を融合したアートショーは大きな話題を呼んでいる。

 今回、同アートショーに、印象派として名高いクロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、フィンセント・ファン・ゴッホの「植物」が描かれている絵画をテーマにした新コンテンツが登場した。

 

 

芸術をテーマにしたシンユニティグループの新プロジェクト
「Art+」の第1弾として公開

 

 HANA・BIYORI館の新作コンテンツ「花を愛した画家」は、花とデジタルのアートショーにおいて四季折々の作品を手掛けてきたシンユニティグループ〔(株)シムディレクト・(株)タケナカ〕が新たに取り組む「Art+(アートプラス)」プロジェクトの第1弾。「Art+」は、偉大なアーティストが残したアート作品などを没入感のあるイマーシブデジタルコンテンツとして表現するものだ。

 「花を愛した画家」は、モネが人生の半分近くをかけて向き合ってきた「睡蓮」、ルノワールが絵を見た全ての人が幸せになってほしいと想いながら描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」、ゴッホならではの補色で描かれた「ひまわり」など、代表的な絵画を中心に構成されている。特にモネ、ルノワール、ゴッホが描いた花が同時に一面に舞うエンディングは、HANA・BIYORIでしか見ることのできない画家3名の豪華絢爛なコラボレーションシーンなので、ぜひ現地で観賞してほしい。絵画という額縁の中の世界を「見る」という体験ではなく、絵画の世界へ飛び込むような今までにない「感じる」没入型体験を提供してくれるだろう。

 なお、昨年も好評だった春限定バージョン「ひだまりに咲く春の花々」も公開。「花を愛した画家」と併せて、2種類の異なるアートショーを楽しむことができる(上映スケジュールは公式Webサイト:https://www.yomiuriland.com/hanabiyori/を参照)。「花を愛した画家」は2022年7月15日(金)まで、春限定バージョンは同年6月2日(木)まで実施予定。HANA・BIYORI館における空間プロデュースはシムディレクト、コンテンツ・プログラム制作からテクニカルプランはタケナカが担う。

▲ 今回の新作コンテンツは、シムディレクトとタケナカが新たに取り組む「Art+」プロジェクトの第1弾。偉大なアーティストが残したアート作品などを没入感のあるイマーシブデジタルコンテンツとして表現する。

 

 

「ひまわり」の筆遣いや「日傘をさす女」の草が揺れる演出等、
感性を揺さぶる要素が満載

 

 「HANA・BIYORI館」内の壁面3面を使ったワイド総長60メートルにせまる映像は11Kを超える高解像度となっている。また、「HANA・BIYORI館」のシンボルツリーであるパラボラッチョ(樹齢推定400年を超える大樹)などへも投影を行っており、映像と融合することで魅せる、植物の新たな美しさも花とデジタルのアートショーの見どころのひとつだ。

 映像投影には明るさ7,000ルーメンのプロジェクター(エプソン社製)を20台使用。さらに立体音響システム(14.2チャンネル、合計18台のスピーカーを使用)により、上下左右様々なところから音楽が聞こえてくる。映像だけでなく、音の迫力も感じられる没入感レベルの高い空間となっている。

 シムディレクト代表取締役でタケナカ専務取締役の長崎英樹氏は、以下のように語る。
 『これまで芸術や絵画に関心のなかった人にも興味を持ってもらえたら良いなと思い、「Art+」というプロジェクトを立ち上げました。私自身、芸術に造詣が深いわけではないですが、大画面に映し出される絵画を見て、「こうなっていたんだ!?」と感動しました。なかなか絵画をズームアップして見ることなんてないと思いますが、そこに感性を揺さぶる要素があることにも気づかされました。
 当たり前ですが、作家によって筆遣いは違いますし、それぞれに違った特徴があります。たくさんの方にこの新しいコンテンツを鑑賞いただき、私と同じ感動を味わっていただきたいです。そして本物を観るために、美術館などにも足を運んでいただけるようになったら良いなと思っています』。

 一般の人は、ゴッホが描いた「ひまわり」がどのような筆遣いになっているかなんて知らないだろう。「HANA・BIYORI館」では、それを超高精細な大画面映像により知ることができる。加えて、例えばモネの「日傘をさす女」では、草が風で揺れているなど、細かい演出が加わっているのも非常に良い。長崎氏は『今回のコンテンツは、すでにある絵画の映像を切り取って貼り付けるだけなので、そんなに時間はかからないのではと思っていました。しかし実際は、通常のプロジェクションマッピングの何倍も時間がかかりました。切り取りや細部までをきちっとしようと思うと、すごく時間がかかります。全てのパーツを切って一つずつにし、これらをレイヤーにすることで立体的に見せているのですが、すごく面白いコンテンツになっていると思います』と話している。

 超一流の画家の筆遣いは見ていて心地良い。約8分間の映像コンテンツも最後まで全く飽きることなく鑑賞できるだろう。


【HANA・BIYORIに関する問い合わせ】
(株)よみうりランド
東京都稲城市矢野口4015-1
Tel.044-966-8717
https://www.yomiuriland.com/hanabiyori/

【空間演出に関する問い合わせ】
(株)シムディレクト
東京都千代田区六番町1-9 シンユニティ東京ラボ
Tel.03-5628-2896 Fax.03-6256-8186
http://www.symdirect.co.jp

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