高輝度シルバーインク搭載で今までにないメタリック感を表現する
(株)ミマキエンジニアリングは、新開発の「SS21シルバーインク」を搭載可能で、プリントとカットを1台で行える、ソルベントインクジェットプリンター「CJV300-130/160(以下 CJV300)」の販売を2014年10月より開始した。
SS21シルバーインクで製作物に高級感を与える
プリント & カットが行える大判インクジェットプリンターは、屋内外の広告物製作現場はもちろん、ステッカー、ラベル、パッケージ用途にも広く普及している。今回、ミマキエンジニアリングが発表した「CJV300」は、従来インクに比べ輝度を上げたシルバーインクを搭載、製作物に高級感を与えてくれる。また、同社の特許を含む画質コントロール技術が高画質を実現し、クラストップレベルの高速プリントによる高い生産性を実現。さらに、様々なプリント & カット機能を搭載しているので、多様なニーズに対応可能だ。
CJV300の主な特長
高付加価値を実現するシルバーインク
高級感のあるシルバー、メタリック表現新開発の「SS21 シルバーインク」は、従来のシルバーインクに比べ約 1.67 倍※1の輝度を実現。輝度が上がることにより、鏡面のような美しい輝きを放つ高級感のあるシルバーとメタリック表現が可能になる。
※1 ミマキエンジニアリング社調べ。既存のES3シルバーインクと比較。
簡単な操作で高級感あるメタリック表現が可能648 色のメタリックカラーコレクション(3 種)を「RasterLink6」※2から簡単に出力可能。コレクションを元に Illustratorのスウォッチから色を選択するだけでメタリックカラーの指定は終了。簡単に「SS21シルバーインク」が実現する高級感のあるメタリックカラーを使用できる。
※2 使いやすさと高機能を両立したミマキエンジニアリング社のRIPソフトウェア(標準添付品)。カラー、ホワイト、カラーの異なる画像をRIP上で合成し、3層プリントを一度に行える機能も新たに追加された。
オレンジ、ライトブラックインクで忠実な色再現
SS21 オレンジインクオレンジインクをプロセスカラーとして追加することで PANTONE カラーを近似色で約 94.8%※3カバー。色域を拡大することで、コーポレートカラーの再現や、食品のみずみずしさの表現が可能になる。
※3 ミマキエンジニアリング社調べ(2014年9月現在)。
SS21ライトブラックライトブラックインクは、グレースケール出力時に色転びや、トーンジャンプのないグレーバランスを実現。モノクロデータの再現や、スムーズなグラデーション表現が可能になる。
クラストップレベル最速105.9m2/h※4のプリントスピード
新型ヘッドと吐出技術ヘッド2基をスタガで配置し、1往復でプリントできる面積を拡大した。また、吐出時の波形を最適にコントロールすることで、インクを真球に近い状態で真っ直ぐに吐出。真円に近い形でメディアに着弾させ、高画質を実現する。さらに、最小4plから最大35pl(7段階)のドットサイズが印刷条件に合わせて自動で選択されるため、高画質で美しいプリントから生産性を求められる高速プリントまで、状況に応じて最適なプリントが可能になった。
「CJV300」のシングルヘッド仕様である「CJV150(-75/107/130/160)」も同時発売。写真は「CJV150-75」。
高速プリントを実現する純正SS21インクミマキエンジニアリングの技術を集結させたソルベントインク「SS21」は、メディアへの浸透性と溶剤の揮発性のバランスが良く高い乾燥性を実現。それにより、高速モードで使用してもにじみが発生しにくく、高濃度でのプリントが可能だ。乾燥速度が速いので、プリント速度の速いモードでもブロッキング(巻取り時にインクの未乾燥が原因で発生するメディアの張り付き)が起きにくく、高い生産性を可能にする。
※4 バナー専用 Super Draft Mode360?360dpi、1Pass、Biでプリントした場合。
ミマキ独自の画質コントロール技術
ドットサイズを最適化する『3Way インテリジェントヒーター』通常、メディアの温度が適正でないと、高精度で吐出したインクも最適なサイズで定着しない。「CJV300」は、ミマキエンジニアリングが特許を取得している『3Wayインテリジェントヒーター』を搭載し、メディアをプリントに最適な温度に保つことで高画質を実現する。
安定した高画質プリントを可能にする『MAPS3』通常、パスの境界は直線になるため、少しのズレにより、横シマが出るバンディングや、色ムラの原因になる。『MAPS3(Mimaki Advanced Pass System 3)』ではパスの端を拡散させ、境界線をグラデーションのようにすることで、バンディングや色ムラの発生を軽減する。
多様なニーズに応えるプリント&カット機能
連続トンボ読取機能「RasterLink6」で配置したトンボを自動で読み取り、自動補正を行いながら正確にカットする。また、ロールメディア 1 本を巻き取りながらカットできるため、無人運転での大量出力も可能だ。
オーバーカット、コーナーカット機能カットの開始点と終了点をオーバーラップさせるオーバーカット機能を使えば、厚いメディアや粘り気のあるメディアでも切り残し無くカットできる。また、開始点と終了点だけでなく、全ての角をオーバーラップするコーナーカット機能も搭載、シャープなカットが可能になる。
中間トンボ機能中間トンボを付け、位置補正を複数回行うことで、長尺の画像でも正確に輪郭をカットできる。
カット&プリント機能熱転写ラバーシートなど、薄いメディアを使うときに起こりやすい “ 剥がれ ” や“ カット不良 ” を防ぐ『カット & プリント機能』も搭載。先にカットを行ってからプリントすることで、作業効率がアップする。
“仕事を止めない”連続運転ソリューション
自動でノズル抜けを検出、解決するノズルの状態をセンサーが自動で検知。ノズル抜けを発見した場合は自動でクリーニングを実行しノズル抜けの解消を行う。クリーニングでもノズル抜けが解消しない場合は、『NRS』が自動でノズルリカバリーの設定を行いプリントを再開。連続出力時のノズル抜けによるメディアのロスを最小に抑える。ノズルの状態を確認するタイミングは転送ファイルごと、または時間単位で設定が可能だ。
生産性を維持するための『NRS(NozzleRecovery System)』クリーニングしても改善されないノズルトラブルは、サービスマンによる修理が必要になり、それが終わるまではプリンターを停止する必要があった。『NRS』は問題のあるノズルを別のノズルで代替してプリントを再開できるため、サービスマンの修理を待つことなくプリントを再開※5。生産性を維持できる。
※5 最高速モードの場合は、速度が落ちることがある。
イベントメールで出力状況を把握
プリント開始 / 終了、エラーによるプリント中断などの情報を、マシンから設定したメールアドレスに、インターネット経由で直接送信。プリンターから離れた場所にいても、出力状況を把握できる。