HYTEK設立準備室(以下、HYTEK)が参加するSTREET ART LINE PROJECT 実行委員会は、視覚障碍者や様々な出自を持つメンバーとともに、アートの力で視覚障碍者の新たな道をつくるプロジェクト「STREET ART LINE PROJECT」をスタートした。
プロジェクト第一弾は4月28日(水)〜5月9日(日)に渋谷スクランブルスクエアの館外通路にて、アーティスト2名と共に点字ブロックを健常者がより意識する道に、視覚障碍者がより利用しやすい道にすることを試みる。
STREET ART LINE PROJECTについて
点字ブロックの一部が剥がれ落ちてしまったものや、人・看板に塞がれていて機能を果たしていない、またそもそも必要な箇所に敷設されていない、などの課題を解決するべく、アートの力を取り入れた点字ブロック【STREET ART LINE】を開発。健常者への啓蒙性を持たせながら、視覚障碍者が街を楽しむための道をつくりだしていくことをミッションに掲げ、活動をしていくという。
STREET ART LINE開発について
今回はアート作品が印刷された特殊シートを利用し、既存の点字ブロックを加工することで本プロジェクトの【STREET ART LINE】を開発。アートと点字ブロックとしての機能性を両立させるべく、当事者である視覚障碍者も実行委員会メンバーに迎え入れ、点字ブロックを足で踏んだ際の防滑度や、アートで使用する色彩の輝度比の検証を行い、デザイン面・素材面共に基準をクリアしたものを利用し開発を行ったという。
実行委員会メンバー 白井崇陽 コメント
視覚障碍者(光が見える程度)の私は、普段から点字ブロックを頼りに歩いています。特に初めての場所では、この点字ブロックが命綱となります。そんな中、街の点字ブロックが途切れていたり、敷かれていないところが多いことに日々問題を感じています。実行委員会の調査では、渋谷区観光協会が掲載する観光名所のうち93ヶ所は点字ブロックが連続して繋がっていないのが現状です。(※2021年4月時点の現地観測結果。閉業した観光名所は除く)
他の視覚障碍者からも、「点字ブロックがもっと繋がっていれば、歩きやすくなる。」「本当は行きたい場所があるのに、点字ブロックがないから行けない。」という声が上がっています。こうした状況を変えていくために、このプロジェクトを通じて、少しずつでも街に視覚障碍者が独り歩きできる道を増やしていき、健常者の方々にもこの課題感を共有していきたいと思っています。
プロジェクト第一弾
同プロジェクトは、2021年4月28日(水)から5月9日(日)までの期間で、プロジェクト第一弾となる【STREET ART LINE】を、2名のアーティストと共に渋谷スクランブルスクエアの2F館外通路に敷設。
健常者に意識されづらかった点字ブロックを啓発するという視点から、第一弾で描いたアートテーマは「太陽と八咫烏」。太陽が人を照らし、その影を担うヤタガラス。普段見えない存在であるヤタガラスをアートとして表現し、健常者がより意識しやすい点字ブロックを目指したという。
実施概要
■ 主催
STREET ART LINE PROJECT実行委員会
■ 運営
HYTEK 〔AD plus VENTURE(株)〕
■ 期間
2021年4月28日(水)〜5月9日(日)
■ 場所
渋谷スクランブルスクエア2F館外通路
■ 特別協賛・協力
(一社)渋谷駅前エリアマネジメント
■ 場所提供
渋谷スクランブルスクエア(株)
第一弾参画アーティスト
YUSEI SAGAWA / 佐川 友星
Instagram:https://www.instagram.com/yusei_sagawa/
HOLHY
https://hayatohori.themedia.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/holhy/
■ STREET ART LINE PROJECT 実行委員会
■ HYTEK