業務用インクジェットプリンターを製造・販売するローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンター「TrueVIS(トゥルービズ)シリーズ」の新製品として、最大用紙幅1,625mm対応のプリント専用モデルVF2-640を世界同時発表した。
▲ TrueVIS VF2-640
TrueVISシリーズは、同社史上最高の画質を目指して開発された、広告・看板製作用の大判インクジェットプリンターの主力製品群だ。
VF2-640は、TrueVISシリーズ初となるプリント専用モデル。昨年3月にリリースした同シリーズのプリント&カットモデルVG2-640/540の優れた機能を踏襲しながらも、これまで表現できなかった“未知の色”を描き出す新機能を搭載。TrueVISシリーズの“見る人の心をとらえ、動かす”圧倒的な表現力をさらに進化させ、ラインナップの強化を図ったという。
使用するTR2インクには、新たに「グリーンインク」を追加。鮮やかなオレンジと新色グリーンをプロセスカラーとして処理することで、さらに色域が大きく広がり、より色彩豊かな表現が可能になった。また、ハードとインクのポテンシャルを最大限に発揮するため、進化した印刷設定「True Rich Color(トゥルーリッチカラー)」を搭載。ひとつの作品の中で、「鮮やかさ」と「自然さ」の相反するふたつが共存するワンランク上の表現を実現した。
また、高速かつ高精度なインク吐出機能を持つプリントヘッド「Roland DG FlexFire(ローランドディージー・フレックスファイア)」や、さまざまなタイプのメディアを最適かつ確実に巻き取るメディア自動巻き取り装置、指定された色の色合わせが簡単にできる「Roland Color System Library(ローランド・カラー・システム・ライブラリ)」など、高品質なグラフィック製作をサポートする数々の機能を搭載。さらに、同社のカッティングマシンと組み合わせれば、同じ出力用ソフトウェアを使い簡単にプリント&カットが行えるため、ユニークなカタチのステッカーやラベル、フロアサインなどを効率よく製作できるという。
DP事業部 副事業部長の繁野谷 隆文氏は、『TrueVISシリーズは、発売以来、お客様をはじめ、業界の主要団体やイベント、さらにはオフィス機器の世界的な評価機関からも高い評価を受け、昨年だけで7つのアワード※を獲得することができました。印象的で息をのむような表現力を持ったプリント専用機VF2-640は、ハイクオリティなサイン製作にこだわるプロの方々のニーズにお応えできる製品です。これからも高品質かつユニークで創造的な表現力を追求し続けていくことで、デジタルプリントの可能性を切り拓いてまいります』と述べている。
※ 2019年にTrueVISシリーズが受賞した賞
◇ 米国SGIA「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」2部門受賞
◇ 欧州「EDPアワード」受賞
◇ 米国ISA International Sign Expo(R)「イノベーションアワード」受賞
◇ キーポイントインテリジェンス社「Pick Awards 2020」3部門受賞
■ TrueVIS VF2-640の主な特長
(1) 色彩豊かな新TR2インク採用
(2) ビジネスの新境地を切り拓く「True Rich Color」搭載
(3) 出したい色がすぐ出せる「Roland Color System Library」
(4) 短納期を実現する優れたパフォーマンス
(5) 進化したカラーマッチング機能
(6) プリンターとカッターの効率的なワークフロー
(7) スマートで効率的な操作性
(8) 信頼の耐久性と安全性
(9) 最新の出力ソフトウェアVersaWorks 6を標準付属
【仕様】
■ 製品名
VF2-640
■ 印刷幅
最大1,615mm
■ 印刷ドット解像度
最大1,200dpi
■ 対応インク/色
低溶剤インク「TrueVIS TR2 INK」500mlインクパウチ(Whのみ250ml)/シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)、ライトブラック(Lk)、オレンジ(Or)、グリーン(Gr)、ホワイト(Wh)
■ 外形寸法/重量
2,945(幅)×730(奥行)×1,310(高さ)mm/200kg
■ インターフェイス
イーサネット(100BASE-TX/1000BASE-T 自動切替)
■ 発売時期
2020年6月11日
ローランド ディー.ジー.株式会社