現在、宮崎市では、「日本一の干し大根と大根やぐら」をシンボルに、日本農業遺産への認定を目指す取り組みが進められている。今回、そのPR活動の一環として1月11日(土)から17日(金)までの期間、宮崎ブーゲンビリア空港に実物大の「大根やぐら」が設置される。
▲ 宮崎空港に設置した大根やぐら。
宮崎市は、たくあん原料用の干し大根の生産量が日本一で、12月上旬から2月上旬頃には、竹で組み立てた高さ6mにもなる巨大なやぐらにびっしりと大根を干した「大根やぐら」が姿を見せる。宮崎市の田野・清武町域には約300基のやぐらが組み立てられ、その風景は、宮崎平野の冬の風物詩となっている。
しかし近年、高齢化などで農業を取り巻く環境は厳しくなっており、この伝統農法を含め、地域の農業の営みを次世代に承継する取り組みが求められているという。
そのような中、市では「日本一の干し大根と大根やぐら」をシンボルに、日本農業遺産への認定を目指す取り組みを進めている。その一環として、多くの人に「日本一の干し大根と大根やぐら」の認知を広めるため、昨年から宮崎空港ビル(株)の協力を得て、宮崎の空の玄関口「宮崎ブーゲンビリア空港」に大根やぐらを設置して、PRを行っている。
今回で2回目の設置となる「大根やぐら」だが、前回よりもさらに現地の大根やぐらの雰囲気を味わえる演出が行われる。
▲ 宮崎平野の冬の風物詩「大根やぐら」のある風景。
【「大根やぐら展」のイベント概要】
■ 日時
令和2年1月11日(土)~17日(金)9時~19時
※1月11日(土曜)は8時45分からオープニングセレモニー
■ イベント会場
宮崎ブーゲンビリア空港 1F オアシス広場
■ イベント内容
・大根やぐら展示
昨年に続いての展示だが、昨年よりも以下のとおりバージョンアップして開催される。
1)大根やぐらの大きさが昨年度よりもサイズアップ!
前回は、高さ:約5m、幅:約5m、延長:約7mだったが、
今回は、高さ:約6m、幅:約6m、延長:約8mと、現地のやぐらと同じ寸法で展示される。
2)本物の干し大根をかける!
前回は、全長約36cmのレプリカ大根・450組900本をやぐらに干して展示されていたが、
今回は、やぐらにかける本物の大根を大幅に増やして展示し、より実物の大根やぐらの雰囲気を演出するという。
また、来場者は実際に大根干しの体験ができる。
3)VRで大根やぐらを体験!
今回の新たな試みとして、VRで大根やぐらの雰囲気を体験できる。
現地で撮影した大根やぐらの中をVRで見ることができ、現地の雰囲気を味わえる。
・地域特産品のふるまい
会場では、大根やぐらで干された大根の漬物やお茶などのふるまいが行われる。
・田野町、清武町の特産品の販売(13店舗)
会場では、漬物、お茶、スイーツ、みやざき地鶏炭火焼、干し大根をモチーフにした小物などが販売される。
さらに「日本一の干し大根と大根やぐら日本農業遺産推進協議会」では、この時期にしかできない大根やぐらのライトアップも開催している。
【大根やぐらライトアップの概要】
■ 期間
1月31日(金)まで
■ 時間
17時~22時
■ 主催
日本一の干し大根と大根やぐら日本農業遺産推進協議会
■ ライトアップ会場
▲ ライトアップした大根やぐら
1)田野町法光坊地区
ライトアップ2色(白、橙)による点灯。暗闇に浮かぶ「大根やぐら」は昼間見る風景とは違った雰囲気を楽しめる。
▲ 7色にライトアップした大根やぐら
2)田野運動公園南側駐車場横
ライトアップ7色(虹色)で色鮮やかに点灯。今シーズン初めての試みだ。
■ 会場地図
ライトアップした大根やぐらの地図