AI映像解析ソリューションカンパニーの(株)フューチャースタンダード(本社:東京都文京区)は、顔認識技術を活用したサイネージの視聴効果計測サービス「SCORER for Signage」を正式にリリースし、販売を開始する。
このSCORER for Signageは、後付けでUSBカメラと小型の専用端末をサイネージへ設置するだけで、画像解析による顔認識技術によって、サイネージ閲覧した人の性別・年齢別の視聴数が計測でき、ダッシュボードで効果を確認できるサービスだ。また、セットトップボックスと連携させることで、性別・年齢別のターゲティング広告も可能にする。
▲ サイネージへUSBカメラを設置するだけで、簡単にダッシュボードで視聴効果を確認
また、同リリースに先立ち、導入第一弾として、シスコシステムズ(同)(東京都港区)が開発する、観光向け多機能サイネージ「シスコ スマート サイネージ」への採用が決定している。
▲ シスコ スマート サイネージ
「SCORER」とは、カメラや映像に関する最新技術をブロックのように組み合わせ「安く・早く・簡単」に映像解析システムを開発できるプラットフォームだ。
大手システム開発企業やAIベンチャーなどが保有している、一般的には利用できない様々な高性能・高機能な映像解析技術、ネットワーク技術、クラウド技術、組込み技術の提供を受けることで、これらを一元的に管理利用できるという。
これまで、サイネージにおいてはインターネットと違い、周辺の駅の乗降客数や交通量調査結果などをもとに、おおよその視聴者数しか算出できなかった。しかし、SCORER for Signageであれば、視聴数を直接計測できるほか、年齢・性別の属性情報の取得が可能だ。
また、端末内で解析を完結させることで、映像データは残らない仕様となっており、顔が写った画像の保存や、クラウド上のサーバーへのアップロードが必要ないため、デジタルサイネージの視聴者に配慮した高いプライバシー保護を実現している。