プレスプレビュー

〈2017.4.26〉渋谷と原宿をつなぐ旧渋谷川遊歩道(キャットストリート)の入口に「渋谷キャスト」が誕生

 東京急行電鉄(株)、大成建設(株)、サッポロ不動産開発(株)、東急建設(株)の4社が出資する渋谷宮下町リアルティ(株)は、地上16階、地下2階の複合施設「渋谷キャスト(SHIBUYA CAST.)」(東京都渋谷区)を2017年4月28日(金)に開業。

 

 

▲ 渋谷キャスト

 同施設のコンセプトは「住む、働く、くつろぐ。多様性を受け入れ、創造性を誘発する空間」である。2017年4月26日のプレスプレビューでは、渋谷キャスト内(広場、店舗、シェアオフィス&カフェ、共同住宅)を内覧することができた。また、オフィスフロアはすでに満室となっており、3階~10階の8フロアには、ファッションや飲食事業などを展開する(株)ベイクルーズが本社を移転するという。
 13階~16階は賃貸住宅もすでに満床で、賃貸住宅入居者はキッチンやリビングダイニングなどの共用スペースも利用でき、交流の場としても期待できる。

 

▲ シェアオフィス

▲ シェアスペース

 また、同施設の玄関口でもある貫通通路では、(株)ライゾマティクスの有國恵介氏、堀井哲史氏、黒瀧節也氏らが手がけたインスタレーション「AXYZ(アクシズ)」が設置されている。
 青山への貫通通路に立つ3つの柱からなる建築構造に溶け込む形に設計された大小18台のディスプレイと全27台のサウンドシステムによって、そこを通る人と空間のかかわりを生み出す。時刻、天気、太陽電力の発電量など、その場のリアルタイム情報を取り込みながら3次元的に移り変わる映像と音像を生成し、空間を演出するという。

 

 

▲ 貫通通路インスタレーション

 その他にも、賑わいのある空間を演出。明治通り側の広場入り口付近の生垣に立体的にLED電飾や体験型のオブジェクトを設置し、新たな文化や才能を生み出し、クリエイティブな体験ができる場として期待できる。

 

▲ 中を覗くと万華鏡の景色を体験できる。

▲ フォトジェニックな写真?!が撮れる帽子

 クリエーター専用のシェアオフィス「co-lab」にはナイン・インチ・ネイルズのライブ演出や歌手のマドンナさんのPVなどを手掛けるカナダのデジタルアート会社「Moment Factory」の日本支部も入居するというので、今後の動向も目が離せない。

 

 

施設概要
渋谷キャスト(SHIBUYA CAST.)
東京都渋谷区渋谷1-23-21
URL:http://shibuyacast.jp/

 

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