▲ LED-UV硬化フラットベッドインクジェットプリンター「JFX200-2513EX」。半立体的で滑らかな2.5Dデータが簡単に作成できる新機能「2.5D Texture Maker」で高付加価値プリントが実現できる。
UVインクジェットプリンターで付加価値を提案する
(株)ミマキエンジニアリング(以下、ミマキ)がJAPAN SHOPに向けて準備していたブースのテーマは“UVインクジェットプリンターによる付加価値のご提案”。実機は1,610mm幅までプリント可能なプリント&カット対応LED-UV硬化インクジェットプリンター「UCJV300-160」をはじめ、W2,500mm×H1,300mm・厚み50mmまでの素材にダイレクトプリントが可能なLED-UV硬化フラットベッドインクジェットプリンター「JFX200-2513EX」や、1,680mm×1,270mmから2,210mm×6,550mmまで6種類のサイズを揃えるハイエンドマルチカッティングマシン「Kongsberg X Edge」、W610mm×H420mm・厚み153mmまでの素材にダイレクトプリントが可能なLED-UV硬化フラットベッドインクジェットプリンター「UJF-6042MkⅡ」を展示、さらに最大高さ1,800mmの造形が可能な3Dプリンター「3DGD-1800」も初披露する予定だった。
▲ 1,610mm幅までプリント可能なプリント&カット対応LED-UV硬化インクジェットプリンター「UCJV300-160」。表現が選べるUVクリアインクで意匠性の向上が可能だ。
インクジェットプリンターとカッティングマシンの組み合わせで
ビジネスが格段に広がる
まず注目したいのは「JFX200-2513EX」だ。同機に搭載された新機能「2.5D Texture Maker」は、レンガや木目などのテクスチャがプリントされた内装材、絵画や油絵の筆跡(盛り)、文字の部分が盛り上がっている看板製作など、簡単に半立体的で滑らかな2.5Dプリントを実現できるのが魅力。素材へのダイレクトプリントが可能なので、貼り込む手間を省き、工程削減・時間短縮にも繋がる。カッティングプロッターとの組み合わせでビジネスの幅も広げることが可能だ。
続いて紹介するのは「Kongsberg X Edge」。同機は抜き型不要のカッティングマシンだ。小ロットが多い現代のパッケージにおいては、印刷した資材をすぐにカットできる「デジタルフィニッシング」が重要なのだが、 「Kongsberg X Edge」には木材・板紙・ビニールなどあらゆる素材に対応する、デジタルフィニッシング装置が搭載されている。あるユーザーは絵馬の製作を内製化するため、既設のJFX200-2513に加えてKongsbergを導入、それまで外注で仕入れたカット済みの絵馬にJFX200-2513でダイレクトプリントしていたものが、JFX200-2513でプリントし、すぐにKongsbergでカットという流れで製作可能となり、大幅なコストの削減に繋がったようだ。デザインに合わせた形の絵馬など自社オリジナルの絵馬も作成できるようになったことで、クライアントへの提案内容が増え、攻めの営業ができるようになったという。
▲ ハイエンドマルチカッティングマシン「Kongsberg X Edge」。手作業でのカットに比べ、作業ミスを削減、また怪我のリスクを低減できる。UVインクジェットプリンターとの組み合わせでビジネスの幅も広がる。
▲ 最大高さ1,800mmの造形が可能な3Dプリンター「3DGD-1800」。等身大フィギュアを約7時間で造形できる。
3Dプリンターの新製品「3DGD-1800」発表
そして、JAPAN SHOPが国内初出展となるはずだった3Dプリンターの新製品「3DGD-1800」への期待値も当然高い。同機は、等身大フィギュアを約7時間で造形可能(1時間に350mmの高さで積層:直径1mの円柱形状を造形時)であり、同展では、ミマキのインクジェットプリンターを使った造形物表面への加飾によるアプリケーション提案を行う予定だった。3DGD-1800は、従来の3Dプリンター(FFF方式)と比べ、3倍のスピードで大型造形物を造形可能だという。また、従来のプリント物と組み合わせて立体看板を製作できるのも魅力だろう。
同社担当者は、以下のように語る。『インクジェットプリンターから後加工機まで圧倒的なラインアップで、お客様に最適なトータルソリューションをご提案いたします。全国16拠点27地域グループで万全なサポート体制を整えております。当社製品についてのご相談は、お近くの弊社営業所までお気軽にお問い合わせください』。ミマキ独自のインクジェット技術およびカッティング技術により、市場別に、ユーザーのニーズに対応したソリューション提案を行っていくという。
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