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〈2022.10.7〉第2回 KeePerコーティング ユーザーリポート(ユーネクサス)

綺麗な看板を長期間維持、
更に清掃・メンテナンスの負担も軽減。

KeePer技研(株)(愛知県大府市)の看板用コーティング剤「キーパーコーティング」のユーザーリポート。第2回目となる今回は、看板の企画・デザインから製作・施工、保守までを行う(株)ユーネクサス(東京都足立区)に取材した。

 

▲ (株)ユーネクサス代表取締役の大澤恵司氏。

 

 

 「キーパーコーティング」は元々、車用に開発されたコーティング剤であり、一度塗ったら5年間(年に1回のメンテナンスを推奨)汚れることなく、キレイなボディを維持できるというもの。看板に施工することで、水垢や砂ぼこりなどの汚れを防止するほか、紫外線から保護するため、劣化や色あせを低減させる効果もある。

 ユーネクサスが「キーパーコーティング」を知ったのは昨年の春。これまでにストリングスホテル東京インターコンチネンタル(東京都港区)をはじめ、大手百貨店や病院など、多くの「キーパーコーティング」施工実績を持つ。同コーティング剤について、ユーネクサス代表取締役の大澤恵司氏に訊いた。

 



▲ キーパーコーティング施工事例(2021年9月15日)。ストリングスホテル東京インターコンチネンタル(東京都港区)

 


お客様が看板を綺麗にすることに
前向きになってきている

 

———キーパーコーティングの最初の印象は?

 看板を綺麗にするためのコーティング剤はこれまでにいくつか見てきました。その多くは、設置後何年か経過し退色してしまった看板や劣化した看板に塗ることで、看板が復元するといったものでした。それらをいろいろ試した中で印象が良かったのがキーパーコーティングです。

 サイン業界では知名度がなかったキーパーコーティングですが、カーコーティングとしての実績は豊富でしたので、当社が販売する場合もこの車での実績を伝えることでお客様に納得してもらえると思いました。
 特に当社はガソリンスタンドの看板も手掛けているので、スタンドを運営している会社への提案も積極的に行いました。車に使用しているものが看板にも使えるとなれば、やはり提案もしやすいですしね。

———キーパーコーティングを使用することのメリットは?

 当社のWebサイトでは、看板のことを知ってもらうために「恋する看板物語」と題し、“誕生編”“みまもり編”“おわかれ編”というかたちで看板の設置からメンテナンス、処分(再利用)までの注意点をご紹介しています。

 例えば“みまもり編”では、清掃したり、定期的な点検やアフターメンテナンスを行うなど、設置後に“みまもる”ことで看板を長く使用できることをお伝えしているのですが、特に高い場所に設置された看板の清掃などは大変だと思います。
 ただ、キーパーコーティングを施せば汚れづらく、耐候性も向上します。汚れたとしても雨に濡れることでその汚れが落ち、看板は綺麗に長持ちするんです。
 また、キーパーコーティングを施していない看板を清掃する際、拭きムラが出て、それがクレームの原因になることがあります。高所作業をやっていると意外とわからないようで、離れた場所から見て初めてわかるということも多いです。キーパーコーティングを塗れば、この問題は解消されると思います。

 昨今では、お客様(広告主)が看板を綺麗にすることに対し、前向きになってきています。当社ではそういったお客様を中心に、キーパーコーティングをご提案しています。
 1点だけ、キーパーコーティングを塗ると少し艶が出るので、落ち着いた色を求められるお客様の場合は悩みます。古い看板は別ですが、新品の看板の場合は、塗ったのか塗っていないのかがわからないというのがベストです。

 

▲ 施工前と施工後の境目がくっきりわかるほど、サインの色が鮮やかになり、美しさが続く。

 

 

施工方法は車で覚える、
R面の多い車に施工できれば、平らな看板への施工は容易

 

———キーパーコーティングを扱うことで、作業する側にもメリットが出てきたそうですが。

 以前は、看板が汚れてきたら、もしくは定期的に清掃するというのを無料でやっていました。作業する側にとっては高所作業なども伴うので、無料というのは正直辛い部分でもあります。
 しかしキーパーコーティングを施工すれば、清掃頻度を減らすことができますし、コーティング施工費をいただくこともできます。何より長く綺麗な看板を維持できるわけですから、お客様と施工業者の双方にメリットがあると思います。

 当社のお客様の多くはリピートです。当社を頼ってくださるお客様にご迷惑をかけるわけにはいきませんので、コーティングを施すことで『すごく綺麗になったね』と言ってもらえるようにいつも努めています。

———コーティング施工の際に気をつけていることはありますか?

 当社の社員には、キーパーコーティングの技術認定を取らせているのですが、施工方法は車で覚えさせています。R面の多い車に施工できれば、平らな看板への施工は容易ですので。やはり付加価値のある看板ということでお金をいただくので、誰でもできるような施工ではなく、お客様にしっかり満足いただけるような仕上がりをご提供したいと思っています。
 また、車へのコーティングを行う中で、KeePer技研の「爆白(バクハク)」という水垢落とし剤を使用することがあるのですが、これは看板にも使えるんじゃないかという発見がありました。汚れた下地にキーパーコーティングを塗っても意味がありませんので、まずは下地を綺麗にすることが重要です。「爆白」はコーティングの下地処理として使用するもので、これにより下地が綺麗になって、キーパーコーティングが生きてきます。

 車への施工経験は、看板業を営む上で大きなメリットになりました。FFシートでも塗装でも、下地で手を抜いてしまうと最初のうちは綺麗なのですが、日にちが経つと手抜きした分は必ず返ってきます。だから当社では、見えない下地部分もしっかりとやることを徹底しています。


▲ キーパーコーティング施工事例(2021年7月28日):みわのえ整形外科(埼玉県吉川市)



 ユーネクサスのように、リピート客が多いという看板屋は多いのではないだろうか。いわゆるお得意様だが、リピートしてもらうために信頼関係が重要なのは当然で、長く付き合ってもらうためには、これに加え、付加価値も必要になってくる。
 同社では、キーパーコーティングが付加価値として機能しており、あわせて顧客とのコミュニケーションツールにもなっている。キーパーコーティングを使用した経験が、看板製作業務における更なるサービス向上につながっているのは大きなポイントと言えるだろう。


【問い合わせ】
(株)ユーネクサス
東京都足立区東綾瀬3-1-1
Tel.03-3606-5904
https://www.u-nexus.co.jp

KeePer技研(株)
愛知県大府市吉川町4-17
Tel.0120-517-158
https://www.keepercoating.jp/corp/

 

 

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