2019年1月18日から2月24日の期間、映像と光でシンガポールの夜をアーティスティックに彩るイベント「LIGHT to NIGHT FESTIVAL 2019」が開催され、大きな盛り上がりを見せた。
▲ 合計46台のプロジェクター(すべて30,000 lm)により映像が映し出されたナショナルギャラリー。
▲ ナショナルギャラリー屋内アトリウムの壁面にも明るさ20,000 lmのプロジェクターを4台使って映像を投影した。
50台のプロジェクターでナショナルギャラリーを演出
Light to Night 2019は、シンガポール最大級の芸術の祭典「SINGAPORE ART WEEK(SAW)」( 主催:NATIONAL GALLERY SINGAPORE、会期:1月18日~ 27日)と、シンガポール島発見から200年を記念した「i Light」(主催:URBAN REDEVELOPMENT AUTHORITY、会期:1月28日~ 2月24日)の2つイベントで構成されている。
この一大イベントでは、プロジェクションマッピング(以下、マッピング)による空間演出も見ものであり、SAWではシンガポールの様々なアーティストが制作した映像を、i Lightでは世界中のアーティストによる映像が、ナショナルギャラリーをはじめ、至るところで映し出された。なかでもナショナルギャラリーを舞台に行われたマッピングは圧巻だった。ナショナルギャラリーの正面には明るさ30,000ルーメンのプロジェクター40台、側面には20,000ルーメンが6台、さらに屋内アトリウムの壁面にも20,000ルーメンを4台使って映像を投影。ここだけで合計50台のプロジェクターが使用されている。
このほか、20,000ルーメン機種が、ヴィクトリアシアター&コンサートホールで8台、アート・ハウスで6台、アジアン・シビライゼーション・ミュージアムで4台と、かなりの台数の高輝度プロジェクターが使用されており、そのスケールの大きさには驚かされた。
なお、ここまでに紹介した68台のプロジェクターはすべてクリスティ・デジタル・システムズ社製。コンテンツは、SAWではアーティストによる作品を投影していたが、i Lightではシンガポール200年の歴史にフィーチャーしたものへ変更されていた。
▲ 16台のレーザープロジェクター(すべて30,000 lm)を使用したアートサイエンス・ミュージアムへのプロジェクションマッピング。
アートサイエンス・ミュージアムで光がダンスを踊るように躍動
シンガポール島発見200周年記念行事として開催されたi Lightでは、新たに5ヶ所での映像空間演出が追加された。特に見応えがあったのが、蓮のデザインでおなじみのアートサイエンス・ミュージアムだ。フランスの総合アート&デザインチーム「Danny Rose」の手により、アートサイエンス・ミュージアムのアイコニックなファサードが新たな時代を照らし出す灯台へと変化。光がダンスを踊るように躍動する、巨大な彫刻を出現させた。ここでは、16台のレーザープロジェクター(すべてパナソニック社製、30,000 lm)を使用した。
このほか、フラトンホテル内にあるレストランでのテーブルプロジェクション(パナソニック社製12,000 lm×1台)や、ラッフルズテラスでのインスタレーション(パナソニック社製20,000 lm×1台)、マリーナベイ・リンクモールのエントランス演出(パナソニック社製20,000 lm×1台)など、高輝度プロジェクターが各所で大活躍していた。
なお、LIGHT to NIGHT FESTIVAL2019で使用されたプロジェクターの設置・調整・オペレーションは、シンガポールを中心にアジア各国で、イベントの空間演出を手掛けているHexogon Solution Pte.Ltd(ヘキサゴン・ソリューション)が行った。
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