S&Dセレクション

〈2022.12.12〉株式会社アロポリプロイド、国際装飾株式会社のARソリューション

空間装飾とARを一体化し、
より印象に残るプロモーションへ。

(株)アロポリプロイドは、伊勢丹などの店舗・空間の設計デザインにキャリアを持つ国際装飾(株)とと もに、空間装飾とARを組み合わせたプロモーション提案を行っている。今年9月にスタートしたばか りのアロポリプロイドだが、同社の取り組みは展示会などでも早くも注目を集めている。今回S&D編集 部は、アロポリプロイド取締役・柏原悠佑氏と国際装飾チーフマネージャーの鈴木 茉莉奈氏に、両社の チャレンジするプロモーションについて話を伺った。

 

▲ 鈴木氏がデザインを手がけたイベント会場のアロポリプロイドのブース。サイネージを装飾に溶け込ませるための工夫が凝らされている。

 

 

“見る”から“体験する”にレベルアップを図る

 インスタグラムで利用できる、オリジナルARフィルターを開発しているアロポリプロイド。しかし、ただARフィルターのみを制作しているわけではない。同社は国際装飾が製作する店舗装飾に、その場でARフィルターを体験できるデジタルサイネージを組み合わせ、店舗装飾とARプロモーションを同時に実現する事業を始めている。
 国際装飾は、1931年の創業より、伊勢丹新宿店(東京都新宿区)のディスプレイ装飾を手がけてきた。長年培った豊富な経験で、高級感のあるデザインや迅速な施工を可能にしている。アロポリプロイドの取締役を務める柏原悠佑氏は、元々は国際装飾で店舗装飾を担っていた。あるとき柏原氏は、店舗デザインに携わる中で、目で見るだけの装飾では物足りなさを感じたのだという。
 『今までの店舗装飾は、どれだけデザインが良くてもただそこにあるだけです。かといって、現代では映像コンテンツも既に多く普及していて、デジタルサイネージ(以下、サイネージ)で映像を流すだけでは埋もれてしまいます』。  そこで柏原氏が注目したのが、“体験”というポイントだった。柏原氏は、デザイン性の優れた店舗装飾に、ARを一緒に体験できる仕組みを取り入れるアイデアを思いついた。『より目を引き、足を止めてもらうためには、お客様に体験してもらうというアクションが必要だと感じました。国際装飾にはデザインと施工の実績がありますし、アロポリプロイドではARのコンテンツ開発も行えるということで、空間・店舗装飾とARを組み合わせれば、装飾しながら同時にインパクトのあるプロモーションを行えるのではと思ったんです』。

 

▲ 国際装飾チーフマネージャーの鈴木氏(左)とアロポリプロイド代表の柏原氏(右)。

 

 

デジタル×フィジカルで装飾という現実を拡張

 通常ARフィルターはスマートフォンやタブレットなどを使用するため、ユーザーの手元での体験となる。これまで、どれだけコンテンツを体験してもらえたのかは、フィルターを利用した人数をデータとして把握することしかできなかった。また、ARフィルター体験には、ユーザーの自主的な二次元バーコードの読み取りを促す必要がある。これらの問題を解決するため、同社は会場にARを体験できるサイネージを設置するというスタイルを採用した。スマホや専用アプリを開かなくても、サイネージの画面でARフィルターを楽しむことができる上、ARを体験する人の存在を一目で把握することができる。ファーストインパクトを与える大型のサイネージのほか、卓上に置くことのできるコンパクトなサイズのAR体験用サイネージ「IntARaction」を独自に開発。国際装飾のデザイン力を存分に発揮し、会場装飾に溶け込むスタイリッシュなモデルとなった。
 この空間装飾と会場体験型ARを同時に行ったのが、10月20日から24日に伊勢丹新宿店で行われた「サロン ド パルファン」だ。サロン ド パルファンは、多数の注目香水ブランドが一挙に集う、年に一度の人気イベント。同イベントにおいて、国際装飾が装飾を担当した ブースに、アロポリプロイドはサイネージを設置した。サイネージでは、アロポリプロイドがサロン ド パルファン用に開発した、“手の動きに合わせて水滴が動くARフィルター”が体験できる。香水というテーマに沿って作られた水滴の要素に加え、画面内の映像も、ブースに合わせたカラーリングで全体に統一感を持たせることに成功した。実際に空間装飾とARを組み合わせたイベント装飾について、柏原氏は『サイネージを用いたAR体験は、インタラクションな要素です。お客様の中で、“見る”に加え“体験した”という印象が残ってくれるので、プロモーションとしての力は大きいと感じています』と手応えを感じた様子だ。
 AR(Augmented Reality)はその名の通り、現実を拡張するものだ。現実にある店舗装飾を、ARでしか表現できない動きのあるフィルターで拡張し、装飾を“体験”してもらうことができる。柏原氏はフィルターを製作する際、現実空間で可能な表現はしないように意識しているという。『現実でできることは、国際装飾が高いクオリティで実現してくれます。ARでは、その物理的な装飾に、さらに動的な演出をプラスできるようにしたいです』。
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▲ 卓上に設置できるAR体験用デジタルサイネージ「IntARaction」は、会場装飾に馴染むデザインが魅力。

 

p>▲ これまでに国際装飾が手がけた伊勢丹新宿店での装飾。

 

▲ 国際装飾がデザイン・施工を手がけた「サロン ド パルファン」の装飾。アロポリプロイドによるARがサイネージで体験できる。

 

 

不易流行に進化を求め続ける

  ARを活用したプロモーションが徐々に広がりを見せる中、空間装飾とARを一体化させるという独自の路線を追求し ているアロポリプロイドと国際装飾。二社の考える今後のARプロモーションについて、国際装飾 チーフマネージャーの鈴木 茉莉奈氏は、『ARプロモーションはまだまだ発展途上です。私たちの取り組んでいる店舗装飾とARの組み合わせは、一体感と相乗効果があり、お客様 の印象に残るプロモーションを行えることについて自信を持っておすすめできます。今後はさらに導入を増やして、プロモーションの当たり前になるくらいにしていきたいです』と意気込む。
 さらに両社はARのほかにも、国際装飾が装飾し、アロポリプロイドが映像演出を加えた会場で、アーティストによるライブアートを行うなど、常に新しいチャレンジを続けている。柏原氏は『会場体験型のARもアーティストの方とのコラボも、根底にあるのはお客様に“新しい”“面白い”と感じてほしいという想いです』と話してくれた。
 国際装飾の深い歴史と伝統を確かな土壌に、プロモーションの可能性に挑戦し続けるアロポリプロイド。これから両社 がどのような新しい世界を見せてくれるのか、今後が楽しみだ。

 

ARコンテンツ体験はこちらから

 

IntARaction カタログ


【問い合わせ】
(株)アロポリプロイド
E-mail:info@allopolyploid.co.jp
https://www.allopolyploid.co.jp/



【問い合わせ】
国際装飾(株)
Tel.03-3376-1311
http://www.kokusaisoushoku.co.jp/

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