編集員日記

〈2022.9.16〉乃村工藝社「CIC展」で“イメージの実現”を感じる

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そろそろおなじみになってきましたでしょうか?
編集部のMです。

 

昨日、乃村工藝社さんのプロジェクションマッピングと共に、
「CICフォーラム-仮想実装集団展-」(以下 CIC展)にお邪魔してきました。
一体何があるんだろう? と何もわからないまま参加させていただいたのですが、
とっても“未来”を体感できるイベントで、圧倒されました…!


CICとは、乃村工藝社の知見とノウハウをデジタル技術と組み合わせ、領域にとらわれないシームレスな体験価値を創造することを目指す、デジタルソリューション実装のためのプロフェッショナル集団なのだとか。
今回のイベントでは、そのユニークな企画をたくさん体験できました!
その一部をご紹介します♪

 

 

【BRIGHTORB×Design Technology】

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まずはコチラ。何に見えますか?
これは、AGCセラミックス(株)の開発したセラミック素材を使った3Dプリンターによる出力物を焼き、釉薬を施したもの。
3Dプリンターを使用することで複雑な形を作り出すことができるのはもちろん、なんと焼いてもサイズが変わらないのだそう。
内装や外装を手がける際、焼き物は焼くとサイズが変わってしまうのが難点です。
ところが、この技術を使えばサイズが変わらないままにセラミックタイルを作ることができるので、設計段階でのサイズ計算が狂いにくく、ロスが出ないことが期待できるのだとか。
そして、釉薬をかけることによりあえてムラを作り、味のある雰囲気を持たせることができることも魅力のようです。
ゆくゆくはタイルのように使用し、空間装飾に取り入れていきたいとのことでした。


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【(仮称)つながるビストロ】

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オンラインでの打ち合わせなどが主流となってきたコロナ禍。
ですが、やっぱりオンラインだとスムーズなコミュニケーションは難しく感じます。
個人的には、資料と参加者の顔をどちらも同じ画面で確認するというのが地味〜〜〜に大変で…。
この「(仮称)つながるビストロ」は、プロジェクションマッピングと騙し絵の技術を用いて作られたコミュニケーションツールです。
距離の離れた空間同士をオンラインで繋ぎ、まるで同じ空間であっているような感覚にしてくれる、というもの。
NTTドコモとの協業で製作されたとのことで、遅延なくスムーズかつナチュラルに画面越しの相手と会話できるのがすごいポイント1。
さらに、相手の手元まで映像で映し出せるため、紙の資料を指差して「ここがね〜」と自然な打ち合わせもできてしまう、というのがすごいポイント2です!
これが会社や家にあれば、オンライン会議も難なくこなせちゃいますよね。
う〜ん、切実に家に欲しい…!

 

 

【emograf ver.2】

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ver.1は(株)ワントゥーテンと共同で制作されたというこちらは、人の表情を解析し、その場の雰囲気や盛り上がりなど、空間にある感情の可視化を試みるプロジェクトです。
カメラで表情をリアルタイムに取得し、光の色で表現してくれます。
写真ではピンクの光になっていますが、これは微笑みを表現しているそう。
このほかにも、大きく笑うと赤色に変化するなど、様々な色に変化します。
コロナ禍で標準的にマスクが着用されるようになったため、今後はマスクをしていても表情を把握して反応するようにしていきたいそうです!

 

 

【SQUEEZE MUSIC】

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お次は新感覚のドリンクバー?
いえいえ、なんとこれは音楽を味覚に変換するジュークボックス型のプロダクト。
音楽を再生しながら、再生中の音楽に含まれる感情を分析し、曲の展開に合わせてそれぞれの感情に対応したドリンクをミックスしてくれるんです。
「楽しい」メロディーや「悲しい」メロディーを学習し、アルゴリズム化することで実現しているのだとか。
写真のものだと、「楽しい」はオレンジジュース、「HAPPY」はリンゴジュース、「悲しい」は青汁、というふうになっていますが、
中のドリンクは環境に応じて好きに変更してOK!
例えば、アルコール提供可能な場面だと、オリジナルカクテルなんかも作れたら楽しそうですよね。
ちなみに私が試飲させていただいたものは、フルーツティーのようなドリンクとなりました。



そのほかにも、音を空間に配置(!?)するサービスや、リアルな体調や感情を反映するメタバース、スムーズかつリアルな動きのロボットテクノロジーを活用した可愛すぎる配膳ロボット「RICE」などなど…。
まだまだ紹介しきれないぐらいの体験をさせていただきました!

★_DSC9676▲ とんでもなくリアルな動きを見せてくれる「猫ずきん」ちゃん。動かしてくださっているのは、あの横浜のガンダムの動きを設計された方です!

 


これは確かに、「仮想実装」の名の通り、私たちの頭の中にある漠然とした「あったらいいな」を現実世界に実装してくれる、すごい技術の詰まった空間でした。
未来ではきっと…と考えていることも、こんなにすぐ近くに来ているんですね。
便利なだけでなく、個性的で遊び心のあるプロダクトの数々、本当に体験させていただけて良かったです。


それでは、Mでした!
また次回の記事もお楽しみに♪

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