S&Dセレクション

フォーミュラ1 シンガポールグランプリ〜上空からの撮影を想定した光の演出〜




 2018年9月14日から16日の3日間、シンガポールのマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットにおいて「フォーミュラ1 シンガポールグランプリ(以下、シンガポールGP)」が開催された。
 シンガポールGPは、市街地を使って毎年行われ、世界中から多くのF1ファンが観戦に訪れる一大イベントであり、開催期間中の街の雰囲気は一変する。今回は、シンガポールGP会場および、マリーナ・ベイにある101ヘクタールの埋立地に広がる壮大な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」で行われた、同イベント開催期間限定の“光の演出”を紹介しよう。

▲ ピットエリア付近に設置されたバルーンタイプのLED照明。上空から見たときに初めて、その形が「SINGAPORE」であることがわかる。




使用したLED照明器具は合計900台以上

 「シンガポールGP」の演出は、上空からの撮影(TV中継)を想定したものが多い。例えば、ピットエリア付近に設置された「SINGAPORE」の文字をかたどったバルーンタイプのLED照明もそのひとつで、上空から見たときに初めて「SINGAPORE」だとわかる。バルーンは内照式で、1文字あたり幅13m、厚み1.5m、使用したLED照明器具(ラインタイプ)は5kmにもおよぶ。
 また、マリーナ・ベイエリアにあるアジア最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」の足元に48台のフラットライト(2kW)を設置し、観覧車の支柱が空撮時にくっきりと見えるよう照射。このライティングはコースの3倍の明るさとなり、上空からは「シンガポール・フライヤー」が浮かび上がって見える。
 なお、今回の「シンガポールGP」ではフラットライトやウォッシュライトなど合計900台以上のLED照明器具が使用されている。さらにそれらとは別に「シンガポール・フライヤー」下にある3階建ての建物に、壁面を囲むようにライン照明が設置されているのだが、ここでは2kmものライン照明を使用しているというから驚かされる。

▲ 60メートルにわたり並ぶ樹木には、プロジェクター12台(明るさは全て3万ルーメン)による“F1カー”や“フラッグ”、マレーシアの国鳥“ホーンビル”などをイメージした映像と、ウォッシュライト(2kW)8台を使った光の演出が施された。


▲ 最高16階建てに相当する高さの「スーパーツリー・グローブ」。「シンガポールGP」期間中は特別な演出で来園者を楽しませた。



「スーパーツリー・グローブ」も特別演出へアップグレード

 シンガポールのマリーナ・ベイにある101ヘクタールの埋立地に広がる壮大な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」。園内では、最高16階建てに相当する高さの「スーパーツリー・グローブ」が大きな存在感を示している。この巨大ツリーのフルカラー演出も「シンガポールGP」期間中は特別な演出へとアップグレードした。

【問い合わせ】
ヘキサゴンジャパン(株)
東京都文京区大塚5-40-18 友成フォーサイトビル10F
Tel.03-6419-7653 Fax.03-6902-0722
http://www.hexogonsol.jp

 

 

この記事を見た人はこんな記事を読んでいます